はきものをそろえる | CSリレーションズ社長 増田恭章(ますだやすあき)のブログ

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大切に想っていること。素直に感じたこと。伝えたいこと。夢。を、ありのままに書いてます。

はきものをそろえる   清水克衛著
作業興奮という人間性







江戸時代の話ですが、自分の娘が嫁に行くときに父親は、「悩んだら掃除をするんだよ」と言って嫁に出したそうなんですね。


作業興奮などという大脳整理学は知らなくても、掃除をすることで気持ちもスッキリする、ということを体験的に知っていたわけです。


掃除をすることで心がスッキリする。


結果的に自分のためなのです。


人間は不安や悩みを抱えてしまう動物だけれども、身体を動かして身の回りをきれいにすれば、少なくともその間は悩みにとらわれていることはないですよね。


だから「はきものをそろえる」なんです。


掃除が難しくても、やる気がなくても、とりあえず、はきものだけは毎日そろえていたら、絶対、他のきちんとしていないところが少しずつきになってくるんです。


とある会社から体験談が寄せられたのですが、ものすごくキツイ仕事のまとめ役の人の話です。


そういう、いわゆる3K(汚い、臭い、危険)の仕事は希望者が少ないから、来る人は誰でも採用するらしいんです。


それでそのまとめ役の人が言うには、そこに来る人っていうのは、皆やる気がないんです。


他に仕事がないからそこに来たんですね。


だから、やる気がないどころか、生きる気力すら感じられない。


「成長したい」みたいなことはまったく思わずに、ただボーッとしている。


当然、合宿の宿舎や風呂場も荒れ放題だったらしいんです。


それで、そのまとめ役の人は、ある時から、風呂場のスリッパを揃え始めたらしいんです。


毎日、毎日。皆のはきものを・・・


そうしたら、少しずつ、自分からそろえる人間が出てきて、宿舎の雰囲気が変わったって、そういう話だったんです。


これも典型的な作業興奮ですよ。


たぶん最初は、まとめ役の人にやってもらうのが申し訳ないとか、気まずいとかの消極的な理由から始めたんでしょうけど、やっているうちに、他もきれいに、とか、きちんと、という気になったのでしょう。


人間にはそういう法則があるって、信じちゃってほしいですね。


万有引力があることを今や誰も疑わないように・・・


それと同じくらい「はきものをそろえたらうまくいく」って思っていいと思います。


少なくとも、何もしないよりは、必ずやる気がでますから・・・・

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HSの星野社長のメルマガで紹介されてた『読書のすすめ』の清水店長の本の抜粋記事です。



私も3Kの仕事から始めましたので良くわかります。

『はきものをそろえる』

環境整備には不思議な力がありますね。

コツコツと継続したいと思います。



『良い影響を与える人間力集団となり、日本中を明るく元気にします』