仕事の価値 | CSリレーションズ社長 増田恭章(ますだやすあき)のブログ

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大切に想っていること。素直に感じたこと。伝えたいこと。夢。を、ありのままに書いてます。

今日は気仙沼で、5件の飲食店にいきました。


少しでも復興のためと思いお金を使おうと思いましたが、どのお店も2000~3000円と安かったです



一番印象的だったのは、気仙沼港にほど近いジャズ喫茶

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震災後、自分が被災しながらもいち早く津波の影響で泥だらけだった店を再開し、地元の人やボランティアの人達にも無料で珈琲を提供していたマスターから、この一年の話を聴きました



『気仙沼では、他の地域より自衛隊などの派遣が遅かったらしく、自分達で650人の避難民の毎日の炊き出しを行っていて、一年前を振り返ってもう一度やれと言われても絶対出来ないと思います』と、当時の苦労を話してくれました


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『今、一番必要なものは何ですか?』
と訊くと


『仕事が欲しいです。お金をもらっても一時しのぎでしかなく、生活の基盤を作るのは仕事です。物資もお金も要らないので仕事が欲しい。仕事があれば生活も将来も見える。仕事は希望なんです』



『その為には、沢山の皆さんに気仙沼に来て頂くことが嬉しいです。どうか帰ったら気仙沼の良さを宣伝してください』と



私達には当たり前のように毎日仕事があります


たまに面倒になったり、やる気なくなったり、辞めたくなったり



同じ日本で、同じ日本人なのに、仕事の価値感があまりにも違うことに愕然としました




『仕事は希望なんです』

『仕事は基盤なんです』

『何より経済が大事なんです』




気仙沼の人達にとっては、生きていく上で仕事は何より大切なものでした



『魚を与えるのではなく釣り方を教える』


うちの経営計画書に書いてある言葉が重く感じました



人はお金だけあっても幸せにはなれない


仕事を通して、人の役に立ち、人から必要とされ、人に喜んでもらい、その対価としてお金を頂き、自分と家族を養うのが仕事



これがどれだけ人間らしく生きる為に必要なものか




仕事って、イヤイヤやらされてやるものではなく、させて頂くものであり、やりたくてたまらないものであり、人が人である為に必要な尊いものなんだと改めて感じました



被災地ではなく仕事が普通にある私達にとっては、この感覚は薄い


恵まれている、甘えてるうちは絶対にわからない



悪気はないが、所詮他人事なんです



気仙沼の人達も『まさか自分達がこんなことになるとは思いもしなかった』と言っていました





私達に出来る復興支援は


忘れないこと

現地に行くこと




これを継続してやることです



そして継続的支援が出来るように今目の前の仕事を一生懸命やることです




『仕事』がそもそも持っている大きな価値に気づいた気仙沼での体験でした



明日は、南三陸町に行きます


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