双子の美容師keiのメルマガ より
部下を持つ人、必見です♪
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コンビニのバックヤードから、店長の太い声が微かに聞こえてきた。
「何でこんな簡単なことが出来ないんだっ!
前にも言っただろう!
ドアを閉める時は静かにっ!て・・・
お客さんがビックリするだろう!」
アルバイトと思われる青年の返事までは聞き取れなかった。
しばらくすると店長が出てきて、
レジにまわった。
そのレジの最後尾にじじいが並んでいた。
じじいの番がやってくると、
店長にこう尋ねた。
「さっきの話、聞いとったぞ。
解決したんかのう?」
店長は言った。
「さっきのって・・・バックヤードの!
聞こえていたんですか?恥ずかしいっ。
一応アルバイトには躾けのつもりで厳しく言ったので、
多分もう大丈夫です」
「ほんとうにそうかのう?」
と言い終わると同時に「バタンっ!!」と音がした。
「な?」
店長は、お客さんが落ち着いたのを確認して、じじいの話を聞くことにした。
「どうしたら直るんでしょう?」
じじいは少し間を置いて、
ゆっくりと話始めた。
「店長さんよ。
“ドアの音が鳴る”
という現象を、
誰が鳴らしているのか?
じゃなくて、
どうしたら改善できるか?
の視点に変えなきゃいかんぞ!
どうしたら改善できると思う?」
少し考えて、店長は言った。
「まずは店長である自分が気をつけて、
ドアだけじゃなく、物を大切に扱う姿を見せる!
ですかね・・・」
「ふぉ、ふぉ、ふぉ、
優等生の解答じゃ!
勿論それは素晴らしい。
それで改善されることも多いじゃろうし、
結果も出るじゃろう。
ただ、
お前さんのストレスが溜まっていくんじゃなかろうか?
相手を変えずに自分を変える!
これが一番カッコイイんじゃが、
みんなが皆、
それを貫ける強い人間ではない。
じゃあどうするか?
視点を変えるんじゃ!」
「視点を変える・・・」
「ドアの音が鳴らないように、
クッションでも挟んでおけっ!
そもそも、
相手を責めることじゃあないし、
自分を責めることでもない!
ただ、改善策を考えて、
お互いが楽しく働いた方がいいじゃろう?
責めた方も、責められた方も、いい気分はせんじゃろ?」
そう言って、せんべいだけ買って出て行ってしまった・・・
店長はさっそく改善策として、ドアの音が鳴らないようにクッションを挟んで、
「これでもう鳴らしたくても鳴らないからなっ!」
と、さっきのアルバイトと笑って話していた。
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特に上の立場の人こそ、
責任を部下のせいにせず、
自分で背負い込むのでもなく、
みんなが喜ぶ改善策、解決する方法をワクワク考えていったら、
働く人みんな、
楽しく仕事をするようになっちゃいますね♪
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keiのメルマガに出てくる、あるじじいは、わかりやすい♪
CSでは、これを「仕組みづくり」と言って経営計画書に記載してある
問題点を、工夫や改善して、仕組みで解決するのは
一番楽しい仕事です♪
仕組みは「使う側より、つくる側になること」