イチローを育てた愛工大明電の
中村監督のシリーズも最終章です♪
秘蔵のエピソードで締めくくりです。
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高校時代のイチローを思い出す時、
必ず浮かんでくる場面がある。
彼にとって高校生活最後の県大会。
決勝戦で敗れ、惜しくも甲子園行きを
逃したナインは 試合後、抱き合いながら
号泣していた。
イチローはうな垂れる選手たちを
尻目に応援団席に歩み寄り、
ユニフォームを着れなかった
たった一人の同級生に
「ごめんな」と声をかけていた。
涙一つ見せず、その表情は
実にさばさばとしたもの。
あの時、イチローの目はすでに、
プロという次なる目標を
見据えていたのだろう。
今年、イチローは大リーグで
日米通算3,000本安打という
偉業を達成したが、これも彼にとっては
単なる通過点にしかすぎないのだと思う。
いまや世界のスーパースターに
なったにも関わらず、 彼は毎年正月に
なると私の元を訪ねてくる。
その姿勢はどこまでも
謙虚で少しも驕るところがない。
私がイチローを育てたと
言われることがあるが、
私は彼のことをただ
見守ったにすぎない。
私のほうが逆に、彼に
教えられたことばかりである。
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高校時代のイチローが見ていたところ
「プロ野球」という明確な目標
夢ではなく目標だったと思います
手が届くと思ってたはずです
必ずできると思っていたはずです
プロ野球選手になると決めて
ひたすら行動する
西田先生の言う
「想いは脳で作られ、行動で強化される」です
イチローのすごさは、その進化・成長ぶりです
甲子園での活躍実績もなく
オリックスへはドラフト5位
身体も細く顔も普通
しかし、誰も出来ないようなことを実現し
更にストイックなまでに進化を目指す
日本人のDNAが震えるような美学
まさに『侍』です