関東就職勢が多いCSSのなかでは珍しく地方Uターン組です。
地元を軸にしつつ、大学生活を送った関東(本省)でも働く機会があるのも財務専門官のウリだとは思います。
Uターン就職するか関東で就職するか揺れている受講生の方の相談にもバシバシ乗っていこうと思います!
よろしくおねがいします!
CSSには大学三年の四月からお世話になっていました。
趣味は自転車旅行やカメラ、野球などです(聞いてない?
去年の今ごろは、夏休みに一カ月近く放浪旅行をしたツケで膨大な量の講義DVDと慣れない勉強漬けの生活に苦しめられていました。
何事も変化する時期は大変だと言いますが、
10月11月は私の公務員試験受験生活のなかでも屈指の苦しい時期でした。
特に経済原論、数的処理にはハゲるんじゃないかというくらい悩まされていました。
経済原論は愚直にグラフを書く、数的処理は苦しくても毎日繰り返し解くことで気付いたらわかるようになっていましたが、ローマは一日にして成らず、苦手を潰すには時間がかかりました。みなさんも焦らず腰を据えてかかりましょう。
なお、幸いにして勉強でハゲ上がることはありませんでしたので、皆さんも安心して勉強しましょう。
閑話休題、さて今日はこの時期のアドバイスとしてよく言われる
「主要科目の問題集を年内までに最低一周させる」
を読み解きながらこの時期の勉強法について考えていきましょう。
①まず「主要科目」とは。
主要科目とは数的処理、経済原論、憲法、行政法、民法を指すのが一般的です。
これらの科目が重視すべき理由としては
・配点が大きい
・慣れや理論の理解を必要とする=直前詰め込み勉強が効きにくい
だと個人的に考えています。
では主要科目以外はやらなくていいのか?
私個人としては、この時期から気分転換も兼ねて○○学系4科目を解いたりしていましたが、それほど費用対効果は良くありませんでした
(特別区の学系科目はそこまでやる必要のない難易度&国家一般職の学系科目は逆に難問過ぎてほぼ運次第)。
年明けから始動すべき、というのが一般論ですし、息抜きついでにやるというスタンスで十分でしょう。
ただ国家一般職試験の志望度が高い人はできれば英語の力を高めておけるとベターだと思います。(学系科目が難しすぎる(参考書持ち込めたとしても満点は難しいと言って差し支えない(笑))ので英語が使えるとそれだけで強みになります。)
②「問題集」とは?
問題集は某社の某過去問集を使えば間違いはありません。(CSSで主流なヤツです)
それよりもこの文言からは
「理解してから問題を解け」ではなく「まずは問題を解く」というメッセージを導きたいと思います。
私個人の体験としても、(講義をまず聞いて体系的に理解してから―)という考え方から、(講義はチンプンカンプンでもとにかく問題集に触れる)という考え方に変えてから見違えるくらい講義がわかるようになりました。
そもそも講義の目的が(問題を解けるようにするため)ですから、まずは実戦ではどんな形式で出題されているのかを知らなくてはなりません。
知識ゼロ状態でいいので強引に問題に当たってみてください。
ワケがわからなくても大丈夫です。
とにかく一刻も早く過去問に触れて、手を動かして、解説を読んで、講義を聞いて、もう一度やり直して、それでもわからなければ先生、友人に質問して―を一個ずつ繰り返していけば、ワケがわかるようになるはずです。
とにかくまだ過去問に触れてない人は一刻も早く過去問集に突入しましょう。
こればかりはよろしくおねがいします。
③年内
これは文字通り受け取って構わないと思います。
年内と年明けの違いについて付け加えると、
年明け以降の勉強は忘却曲線を意識しつつ進めていく冷静な学習計画が必要になりますが、年内のうちは(ある程度のバランスは確保した上で)やりたい科目をガッツリやっても問題ないでしょう。年内にやった分はそのまま年明け以降の精神安定剤にもなります。
④最低一周させる
「最低」ということは多ければ多いほど良いということです。
時間が確保できる人に関してですが、
私個人としては「高速回転で3周、4周」解けると良いのではと思います。
「高速回転」というのは、一週目はわからなくても良いから基本問題だけサラッと解く、二週目もサラッとでいいので実践問題にも手を広げて解く
三週目も・・・(略)
というやりかたです。
一度にじっくり解くという方法もありますが人間の脳は繰り返し目に触れたもののほうが記憶しやすくできているそうです(たぶん)。(※忘却曲線)
何回も何回も脳に学習させて一冊を理解していくというのが個人的な「一周」への解釈です。
賛否両論ありますが、この解釈を個人的に推しておきます。
※忘却曲線
ググればいくらでも出てくるとは思いますが、勉強法に関連させて解説すると
「人の脳は、忘れる&記憶し直す を繰り返すことで記憶を定着させていく」
というもので、中期記憶を長期記憶に変容させていくプロセスを示したものです(たぶん)
詳しい解説は川井先生のブログまで
http://ameblo.jp/taro-kawai/entry-10412393816.html
私はケチ&サボりたがりな性分だったので、出来るだけ勉強の努力量対効果を高めようと常に忘却曲線を意識して勉強していました。(ムダな勉強をしたくない!)
「コスパ」(死語?)を高めたい人は、常に忘却曲線を意識して勉強してみてください。
初回の気合ということで長々とまとまりの無い文章になっていますし、これ以上書くと来月以降のネタが切れそうなので(!)ここで終わります。
最後に厳しくも聞こえるかもしれませんが、私の座右の銘の一つを。
「努力しても結果が出ないときは、努力が足りないと思う前に、方法の誤りを疑うべき」
「努力して結果が出ないからもっと努力しなきゃ」というのは真っ当な論理ですが若干息苦しくなりますし、「努力さえしていればあとは万事大丈夫」という思考停止にも繋がります。
なかなか成果が出ないときはこれまでの自分の努力は認めた上で、努力の“やり方”が正しいかどうかを再検討してみてください。
精神衛生的にも、効率性からもそちらのほうがプラスになるのではと思います。
壁にぶち当たった時は先生や友人、私たちチューターに気軽に話しかけてみてください。
なお先日まで皆さんと同じ公務員就活生だった私です。
個人的にやってきたことをチューターの立場から書きました。
「全ての助言は鵜呑みにするな、この助言も然り」というのは私の高校の恩師の言葉ですが、先生やチューターなど色んな人のアドバイスを受けそれを盲信するのではなく、そこから能動的に自分なりの勉強法を確立していけるとかなり良い公務員試験生活が送れるのではと思います。
一緒に頑張りましょう!