人文科学は、日本史・世界史・思想・文学芸術・地理の五科目からなります。
日本史や世界史は大学受験のイメージで範囲が広いと思いがちですが、公務員試験で出る範囲は極めて狭いです。思想は範囲も狭くとても簡単です。文学芸術は一問一答に近いですが、好きな小説家を覚えるつもりで頑張りましょう。
公務員試験後に本屋に行くと驚くほど文学芸術で覚えた作家・作品の名前が目に入って、驚くと同時にこんなことも知らなかったのか、と過去の自分を恥ずかしく思いますよ。
地理は、範囲自体はわりと広いですが、常識や世界史の知識から答えが導き出せる場合もあります。いずれも過去問だけやっておけば6~8割得点できるようになりますのでやりましょう。
公務員試験では、これらの教養科目をコスパが悪いと切り捨てる人が多くいます。確かに、数的処理・文章理解で満点近くの得点が望める人やとにかく時間がないという人にはそういう作戦も選択肢としてはあり得るでしょう。しかし、幸いにも皆さんにはまだまだ時間は十分にありますし、上位合格を目指すためには知能分野に加えて、知識もできなくてはなりません。
私は知能分野が割と得意だったので、知識については手を抜くという選択肢もありましたが、リスク管理の意味で知識科目も人一倍勉強していました。
東京都庁の試験前日、緊張しすぎて眠ることが出来ずに徹夜で試験に行った挙句、知能分野で過去最低点を4点も下回る点数を取ってしまいました。しかし、知識をしっかりとやっていたおかげで足切りラインは超えることが出来ました。皆さんも確実に合格するためにリスク管理の意味で勉強しましょう。
CSS合格者作成「公務員試験合格虎の巻」より