国立大学法人等の試験で一番大切なのは面接です。筆記が通ってしまえば、筆記試験の点数は全く関係がなくなり、各機関が個々に面接を行い内定を出します。まず、面接の流れについて説明します。
筆記試験を合格すると、職員採用合同説明会が開催されます。入退場は自由なので、A日程の対策の進度によってはすぐに帰るのもひとつの手かもしれません。しかし、この合同説明会で面接予約をする機関が大多数なので、面接を受けたい場合はこの説明会に出席する必要があります(機関によってはインターネットで面接予約を行なえたり、合同説明会に参加せず時期をずらして説明会を行うところもあります)。また、合同説明会の前に、出席しておけば面接に有利になるような個別説明会を行う機関もあるので、国立大学法人等のホームページを小まめにチェックする必要があります。
職員合同採用説明会では各機関が違う教室で説明・面接予約を行うので、自分が面接を受けたい機関を事前に決めておく必要があります。この合同説明会では5つに時間帯が分けられています。従って、ネット予約が出来る機関を含めば、最大5回以上の面接のチャンスを得ることができ、今年のCSS生の中には7つの機関の面接を受けた人もいます。ただ、各機関は面接人数を決めているので、まだ説明会の時間が終了していなくても人数が埋まってしまえば予約を入れることができません。私が把握している限りでは、東大、一橋大、東工大は3回目の時間帯でも予約を入れることができませんでした。また、美術館も人気があるようです。このことも考慮して、まわる順番も考えた方がよいと思います。
さて、無事に面接予約を入れることができたら、ES記入に追われることになります。多くの機関が合同説明会2日後からその週のうちに一回目の面接を終わらせるので、複数機関の面接を受ける場合、毎日ESを書くことになると思います。ESは合同説明会の時に初めて渡す機関もあれば、合同説明会数日前にホームページにアップする機関もあります。ESは書く事が沢山あるし、短時間で面接練習もしなければならず大変ですが、その内容が意外と今後の他の公務員試験の面接にも役に立つので、頑張りましょう。私も時間に追われ、電車内で志望動機を考えたり、自己分析をしたりしていました。
面接形式は説明会の際に教えてもらうことができます。大体の機関が2~3回行うようです。面接についてはCSSで面接練習を行えば十分です。面接の合否は電話で連絡され、内定も電話連絡されます。面接を受けた当日の夜に内定の連絡をくださるところが多いですが、補欠内定の場合は連絡は遅くなるようです。
最後に、内定の連絡が来なかった場合について書きたいと思います。やはり、ある程度の人気機関になると面接倍率が非常に高くなります。また、控え室で他の受験生と話したときに国立大学の学生や転職組が多いと感じました。もちろん、面接対策をしていない人もいますし、その大学が母校でも落とされる人もいるでしょう。また、社会人として働いているからといって全ての人が面接が上手とは限りません。しかし、その大学が母校の人は志望動機や熱意がはっきりと伝わるし、転職組の人は面接での話し方が上手だな、と集団面接の時に感じました。だから、もし内定がもらえなくても、CSS生の場合その後に沢山模擬面接を受ける時期になるので、気落ちする必要はありません。むしろ、国立大学法人等職員の志望度が高い人でも、あまり大きな期待を抱かずに、面接練習ができる、くらいの気持ちで受けたほうがよいと思いました。私も4つの機関を受け、最終内定をもらえたのは1つだけでした。ただ、集団面接で私が印象がいいと感じた社会人の受け答え方はその後の面接で大いに役に立ったように感じますし、この経験のおかげで、その後の公務員の面接が上手くいったのではないかと思っています。