ご存知の方もいると思いますが、国立大学法人等は文部科学省から独立した独立行政法人です。つまり、国立大学法人等の職員は公務員ではありません。しかし、福利厚生や待遇は公務員とほぼ変わりません。例えば、共済組合は文部科学省共済組合へ加入することとなり,国家公務員と同様の医療保険・年金制度が適用されます。また、給与は国家公務員に準ずるとされていますが、独立法人なので、実際の細かい勤務条件は各国立大学法人等の就業規則によって決定されます。
ところで、先ほどから国立大学法人「等」と書いていますが、これには理由があります。国立大学法人等職員は国立大学の職員だけではないからです。私は受験するまで知らなかったのですが、国立大学だけではなく、国立博物館や美術館、国の科学研究機関や工業高校の職員まで、幅広く募集しています。年によって募集しない機関もありますが24年度の関東甲信越区域では、約50の機関が職員募集をしていました。
国立大学法人等職員は純粋な公務員ではないし、募集人数も一桁がざらにあり、多くても20人ほどの機関ばかりなので、受験をしない人もいますが、上手くいくと内定が6月にもらえます。私は志望度は高いほうでしたが、もし国立大学法人等職員の志望度が少し低かったとしても、内定を早い段階でもらえると気が楽になるし、上手くいかなかった場合でも良い面接練習になります。日程が組めるようでしたら、第一志望の対策との兼ね合いなど先生に相談した上で受験することをお勧めします。
大学法人等の試験は筆記試験の受験届申込みの際に志望動機を提出することになっています。この志望動機の指定された字数は200~1000です。提出した志望動機が適当だと面接の時につっこまれるかもしれないと考え、皆、筆記対策で忙しいのにとぶつぶつ文句を言いながら志望動機を考えていた記憶があります。私も時間をかけて志望動機を考えてしまいましたが、実はこの時期は都庁・特別区試験の直前期で忙しい時期です。なので、この志望動機は時間をかけず、字数も多くしようと頑張らなくてもよいと思います。なぜならば、恐らく各機関の人事の人はこの志望動機を読んでいないと思われるからです。面接については以下に書きますが、各機関ごとにESがあり、人事の人はそのESに沿って面接を行っているので、あまり重く考えずに提出してよいと思います。