エリートの正義が招く「市場崩壊」の力学
日本の経済史には、
優秀な官僚や政治家が「良かれと思って」介入し、
結果として市場にトドメを刺した事例がいくつかあります。
その代表が「記念切手」「金貨」「総量規制」です。
1. 切手ブームと「発行枚数」の罠
1970年代、加熱する記念切手投機に対し、
当時の青島幸男議員が「子供の小遣いを巻き上げるな」と国会で追及しました。
郵政省はこれを受け希少性を薄めるために発行枚数を大幅に増やしました。
その結果「いつでも買える」ようになった瞬間、
記念切手は「資産」から単なる「証書」へと転落し、
市場は一気に崩壊しました。
だって欲しい人がいないんだから仕方ありません。
ちなみにこのクソ野郎な青島幸男、
後年は都市博中止を公約に東京都知事に就任し、
都市博というバブル崩壊後の経済の起爆剤を鎮火した文字通りの"意地悪ばあさん"でした。
2. 10万円金貨と「追加発行」の誤算
昭和61年の天皇在位60年記念金貨では、
引き換え抽選券に人が殺到しました。
当局は転売防止と増収を狙い、
追加発行の意向を漏らしました。
その結果「希少価値がなくなる」と悟った人々は一斉に熱意が冷めました。
さて、引き換え当日の窓口は閑古鳥が鳴き、
せっかく鋳造した1000万枚は全数引き換えられるはずもなく、
各大手企業への行政指導まがいの買い要請の末に910万枚が引き換えられ、
最終的に90万枚が鋳潰される(いつぶされる)という行政の失態を演じました。
もちろんクソ野郎ばかりの大蔵省内ですから誰もその失敗の責任を取っていません。
3. 総量規制と「バブル崩壊」の劇薬
1990年の地価高騰を抑えるため、
大蔵省の土田正顕氏らが不動産融資の「総量規制」を導入しました。
「地価を適正化する」という正義感による決断でした。
その結果、 資金の蛇口を急激に閉めたことで、
ソフトランディングどころか経済の心臓を止め、
日本を「失われた30年」へと突き落としました。
ちなみににこのクソ野郎な土田正顕のその後は東証の社長等を歴任し、
退職の度に退職金を受け取り、
日本の資産を半分にした責任を取って腹を切ることも無くのうのうと天寿を全うされました。
【結論】エリートの正論は時に猛毒となる
これらに共通するのは、
「行政が市場の熱狂(心理)を読み違え、供給や資金の蛇口を強引に操作した」
ことです。
エリートが導き出す「不当な高値を是正する」という正論は、
しばしば市場の流動性を破壊します。
一度壊れた「信用」や「期待」は二度と元の熱量には戻らない。
これら3つの事件は、
現代の政策決定においても極めて重い教訓を残しています。
「エリートさんの言う言葉をまず疑え!」


