【重大発表】加工精度の追及はもうヤメます!
今日は新年度突入との事もあり、
長年こだわり続けてきた「ものづくり」の根幹を覆す重大な決断をご報告します。
これまで私は超精密加工の世界で形状精度0.1ミクロンを争う
実直で地味な努力を続けてきました。
しかし、ふと気づいたのです。
「今の時代、自分の年収を爆アゲするには本質的な実績なんてコスパが悪すぎる」
という悲しみにも似た虚しさに。
これからは必死に工作機械を稼動させるのはもうやめて、
以下の”新次元の成功モデル”を全力で駆け上がることにいたしました。
1. 「苦労した二代目」というシナリオの完遂
本来は私が立ち上げた会社で順風満帆でしたが、
今後は「望まない事業承継から→逆境からの成功」を全力で演出します。
数々の不運や不幸それに倒産危機やら厳しい金融機関との折衝。
そこからの奇跡の復活と夢をかなえるまでをでっち上げます。
このドラマチックな「物語=ストーリー」さえあれば精度追求なんて二の次です。
2. 「中身のない露出」によるブランディング
本業ではなくキラキラした適当なイベントやプロジェクトで知名度を爆上げし、
まずはビジネス書を出版します。
今まで辞退し続けているテレビ取材も解禁し、
"NHK特集" や "テレビ東京のドキュメンタリー"で“涙の町工場”を演出!
何なら"情熱大陸"とか"アンビリーバボー"なんかでも喜んで!
もちろん、テレビ局側に事実を10倍ぐらいに盛ってもらいます。
最終的には「町工場枠のコメンテーター」として、
適当なことをそれっぽく語るポジションを確立します。
3. 公的機関と金融機関の徹底活用
本業でのホンモノの実績を「作る」のではなく、
公的機関に「過大評価」してもらうための根回しに注力し虚像を作ります。
その為には見た目が良いだけの、
クソの役にも立たないプロジェクトやイベントでの地域貢献をでっち上げます。
「スマートファクトリー共創イノベーションプロジェクト」とか
「地域循環型ものづくりエコシステム構想」とか何となく凄そうなネーミングで!
地元の金融機関とも密に連携し、
本業の内情は火の車で実力は倒産グレードが高く自己資本比率が低くとも、
実力以上の融資を引き出し更なる実績を無理やり積み上げます。
「えっ、補助金?…助成金?」
もちろん、最大限”効率的”に受給させていただきます。
4. 権威のレバレッジと講演行脚
大臣や高貴なお方の工場見学を世渡りパワーで勝ち取りニュース性と特別感を最大化。
中身は空っぽでも「(取り組みが)素晴らしい〜」というミーハーな人々からの評価さえあれば、
全国からの講演依頼が殺到するはずです。
SDGsバッジ的なのを適当に胸につけて“涙の町工場”を講演。
そうなれば日本全国各地から刈り取ったうなるほどの講演料で、
現場でモノを削るよりも遥かに効率よく稼がせていただきまあす。
5. 究極の出口戦略=それは社外取締役と投資
最後は積み上げた虚像を最大の武器に、
大手企業や第三セクターの社外取締役に"町工場枠"で就任し、
高額な役員報酬をゲットします。
もちろんこれは自社の役員報酬とは別の個人的な雑収入(ポッケないない)です。
さらには「スタートアップ」を自称して夢のような(=適当な)ビジョンを語り、
勘違いした多くの投資家から多額の投資を募ってM&Aを進めホールディングス化をでっち上げ、
華麗なる意識高い系の成功者の仲間入りを果たします。
「技術よりも、偽装!精度よりも、政治力!」
本日から、当工場はそんな
「意識高い系の成功者 = あっち側のものづくり屋」
への道を爆進します!
そして序文のとおりに会社と従業員さんとは無関係なところで"自分さえ良ければそれで良い"の精神で頑張ります。
以上を本日4月1日から実行いたします。
今年も戯言にお付き合いくださいましてありがとうございました。




