プラスチックレンズ試作は未開の業界です | サークルさんのブログ

プラスチックレンズ試作は未開の業界です


​年末の深夜、
 
し〜んと静まり返った精密プラスチックレンズの加工現場。

超精密加工機の作動音に包まれながらひとり試作レンズを削っていると、

ふとした瞬間に過去の忌まわしい記憶が蘇ってきます。

かつて、ある経営者が言い放った言葉が今も耳から離れないのです。

「プラスチックレンズ試作の業界は終わった業界だ」

元々は「レンズ試作だ!レンズ試作だ!」と威勢よく参入したようなのですが、

汎用精度のNC工作機械でレンズの精度が出るはずもなく、
 
いずれメーカー様の誰も相手にしなくなりました。
 
※後日ですが私にも幾多のルートから耳に入っています。 
 



自社が相手にされていないからと言って
 
「プラスチックレンズ試作の業界は終わった業界だ」

とは一方的でありかなり独善的な言い方です。

他責と責任転嫁。
 
​経営者である限り苦境に立たされたとき、

言葉を弄して逃げ出したくなる誘惑は確かにあります。
  
…いや、こうして過去の嫌な話を書き連ねている私自身も、
 
同じベクトルに向かっているのかもしれません。
  
​そんな自己反省をループさせながら、
  
私は今夜も一人残って、
 
その終わったはずの業界でプラスチック試作レンズを加工しています。

当社の現状ですが、 
 
レンズ試作の案件が終わるどころか山積の状態なのは確かです。

「プラスチックレンズ試作の業界は未知で未開の業界」だと私は考えています。

これからもプラスチックレンズ試作の精度と品質を求道します。
 
透明に削り出されたレンズの精度と品質だけは、
  
決して嘘をつかないはずですからね。




 
さて明日の大晦日も私は出勤です。
 
明日も長い加工データを流してから床の防塵塗装を塗り替えて今年のお仕事を終わる予定です。