サービス業は儲かるが製造業は儲からない傾向での町工場のサービス業化とは?
多分ですが現在一番儲けているであろうアメリカの製造業は、
GDPに占める割合が約1割。
日本とドイツが約2割。
あまり儲けていないであろう中国と(この図には無いが)韓国が約4割。
世の中の儲ける仕組みは製造業以外のシステムのようだ。
製造業は設備や仕入れに対しての資本が掛かる。
新規参入も、
準備から顧客の獲得までお金と手間と時間が掛かる
ただし参入障壁が高い分、
一度システムを作り上げれば経営は安定する。
サービス業で(極端だが)例えばストリートミュージシャンなら
いつも使っている機材とご自身の演奏と歌声で済む。
集金システムも持ってきたギターケースひとつ置いておくだけで済む。
ただし参入障壁が低い分、
雨後のタケノコのごとく自称ミュージシャンが増殖するのは確か。
しかも、流行や廃れに左右されやすく安定など無い。
さて、本題の製造業のお話。
「一度システムを作り上げれば経営は安定する」と前述したが、
今の日本ではガチな製造業は儲からないという事。
(借金MAXで)設備にどんどんお金を掛けて、
”高品質”と”低価格”を売りにしていると、
商売としては中国や韓国のように儲からないシステムとなってしまう。
アメリカのように基本的にはサービスやソフトで稼いで、
製造業でもファブレスやら一品物への特化という高付加価値戦略を目指すべきなんでしょう。
しかし、そういった事はアメリカ以外には難しいのかもしれません。
ただ、日本の中小製造業にもサービス業からの何かヒントは有りそうです。
以下は”一つの考え方”として読んでください。
コンビエンスストアは基本的に24時間営業です。
”欲しい時”に”欲しい物”が”欲しい数”だけ購入できます。
また、行楽地のご当地アイスクリームは、
名産品を使ったものですからそこでしか食べられない。
しかも、土日祝日にチカラを入れて販売しています。
ものづくり屋さんで”短納期”を売りにする手法とアナウンスはありふれていますが、
「土日祝日に製造いたします!」(そのかわりに月~金交代でお休みします)
という話はあまり聞きません。
大手企業が土日祝日お休みするからと言って、
なぜ、中小町工場が「右へならえ!」しなければいけないのでしょうか?
そこへの疑問というのは今までに聞いた事が無い。
あっ、”一つの考え方”としてですからね。
(ウチがいつもそうやっているわけではありませんが必要に迫られてそうなる時はあります)
中小製造業こそ”ものづくりのサービス業化”を進めなければならないと思うのですが、
その”サービス業化”と言っても、
イベントなんかの話題づくりやら地域に知ってもらう活動とか、
根本的にはそっちじゃ無いと私は思っています。
ワークショップも何か違うかな?
なぜならそういう発信って、
本来なら受注を目指すべきご発注担当者様にはビタイチ刺さらんからです。
※下記Pickの能作さんのように個人ファン獲得が見込める業態ならワークショップは良いと思います。
ではどうすれば?
まぁ結局、
それがわからんので苦労しているのですし、
こんな戯言を仮説として書いているのですが、
”コンビニエンスストア”と”町工場”とを比較してみれば、
そこに解答があるのかもしれません。
知らんけど。。。