異業種交流会が有名無実化した原因と自力本願な経営者さんとの違い
この前の土曜日なんですが、
町工場の経営側の会合を開きました。
これする訳です。
町工場が稼いで儲けるには?
お金(予算)のより多い所を相手にお仕事が出来る事。
つまり、上(川上)を見て仕事をする。
下(川下)を相手に仕事をしない。
町の発明家や腹減って物欲しげな食い詰め者を相手にしても売上UPには繋がらないって事です。
今のウチは海外展示会を通じての海外企業の案件を獲りに向かっています。
本業に則した専門的な展示会に10年以上出し続けて新規営業の効果を得てきましたが、
その国内の展示会にも限界を感じたからです。
展示会はやはり東京ビッグサイトが一番効果があります。
千葉の幕張とパシフィコ横浜がその次。
そこから離れれば離れる程に展示会営業の効果が薄れる傾向です。
専門的な展示会が良いと前記しましたが、
中小企業(業種問わず)とか製造業(全般)とかの大まかな括りの"ごった煮鍋"のような展示会ははっきりと効果薄。
いくらビッグサイトでも都道府県ブースとか異業種共同ブースは、
安い外注探しのお声が掛かればまだしも、
「これは何するものですか?」
と勉強熱心なドロップアウト爺さんの格好の標的となるくらいのもの。
異業種の共同出展ブースも、
リーマンショック後の悪い景気のテコ入れで雨後の筍のごとくぞろぞろ出展されてましたが、
最近ほとんど見掛けなくなったのは何故か?
もうここには書きませんがちょっと考えてみればわかる話ですよね。
各地方の商工部や信用金庫主催の"闇鍋"のような展示会なんて出展料は安くてもまず時間の無駄。
何の話なのかと言うと、
別に昨今そういった出展されている経営者さんに楯突いているわけではありません。
特に町工場の出展という意味では、
バブル期からリーマンショック前のような需要と供給のミスマッチの解消の結果の受注といものは、
すでにあまり期待出来ない時代なんです。
根本的に供給側(町工場の生産力)がタブつき、
需要側(メーカー側)が縮小または海外への発注に向かっているからです。
もし、画期的な何か(商品でも技術でも)があれば展示会の効果は絶大です。
逆に上記の"異業種グループの展示会出展"が、
"経営者同士の飲み会"で終わった理由は、
ただの既存の生産力の展示の寄せ集めに過ぎなかったからですね。
※グループ飲み会の参加人数を自慢しても無意味って事です。
さて、その展示会による営業に苦悩する私ですが、
この前飲んだ経営者様は展示会なんてアウト・オブ・眼中なんです。
ユーザー様の需要に合った素材を押さえる所から商流を拡げています。
つまり特殊材料の在庫とその加工でオンリーワンを目指しておられます。
もちろん"対"大メーカー様の一本釣りです。
稼いでいる皆さんは経営者として自分の頭で考えています。
みんなと同じ事をしていてはアカンという事です。
経営者同士でつるんでやった感で美味しい酒を飲んでいても、
新規開拓という結果がすべてですよね?
ボーナス払えなければいずれ従業員さんは転職を考える。
いずれ苦い酒を飲む事になる。
いつも言います、
「町工場は人と人の繋がりがすべて」
この意味を具体的によ〜く考えていただきたいです。
本当に繋がるべきは?
さて、本日水曜日は関西町工場の領袖とお呼びしてもよいお方との一献です。
まだまだ学習せていただきます。