ホンモノ | サークル山(さん)のブログ

ホンモノ

先日なんですが、

 

私がものづくり屋として凄いと思っているお方との御一献の機会がありました。

 

数年前のドリームコンテスト表彰式でお会いして以来の再会です。

  

工作機械での加工の話をメインの語り合いです。

  

「お酒の場で仕事の話など野暮…」などと言う無かれ!

   

仕事”以外”の話ばかりの会合だと何をしゃべって良いのか?

 

私は途方に暮れてしまいます。

 

 

 

(途中で撮るのを忘れてしまいました) 

 

 

もちろんコース料理を予約していたのですが、

  

ゲスト様の”仕事や加工の怒涛の如きお話”の勢いが止まらずに何度か、

 

「お帰りの時間がありますので召し上がってください」

 

と(普段は話を振り回すはずの私が)逆に食を催促するくらいしっかり語ってくださいました。

  

 

以前なんですが、

 

とある工具メーカー様の対談記事を読んでいたところ、

 

「工具の性能が良すぎると技術者の腕が上がらない」

 

と対談者様からのかなりの飛びぬけて衝撃的な内容を読んでしまい、

 

飲んでいたコーヒーを吹いた事があったのです。

 

『ものづくりの経営者は工作機械や工具から測定機まで、

 

どれだけ良い加工の環境を整えるかが勝負』

 

と日ごろから考えているのは私だけでは無く、

 

精密加工や超精密加工を目指してりゃ環境を整えるのは常識以前の最低条件なので、

 

工具の性能なんて当然まず最初に拘るべきファクターなんです。

 

なので、プロである工具メーカーの経営者様に面と向かって

 

「自信満々に凄い事を言い放ってんなぁ」

  

とか驚かされた事がありました。

  

   

ところがその後日、

 

別の記事でまた別の”対談者”様が、

 

『創りたいモノを具現化するには生産手段が無ければ絵に描いた餅。

 

ゼロからイチを創り出すには優れた工作機械とそれに合った工具が必要。

  

その工具の各種ラインナップが揃っているというのは素晴らしい!』

 

と工具メーカーの経営者様に理路整然と語る記事を見て、

 

感動に鳥肌が立った記憶がございます。

  

その鳥肌の原因(失礼!)が今私の目の前で語っておられる訳です。

  

細かい話はボヤかしますが、

  

加工の環境の重要さの話だけではなく、 

    

「とりあえず値段を下げろ!」とばかりいう国内企業だけではなく、

   

値段より良い品質を探している海外企業を探せ!

  

等、かなりお話に共感を持てたりいたしました。

 

それと、

 

「(前段階の説明が不要なので)今日は話が楽に通じて愉しい」

  

とかとも言っていただき、

  

ちょっと嬉しい気分でした。

   

多分この10年の研鑽で少しはフロントランナーのその背中が見えた!

 

のかもしれません。

 

 

 

 

知らんけど…。