ものづくりで賞を獲る秘訣はあるのか?無いのか?
あ~、年末ですね。
ウチごときにも何やかんやと年末のご挨拶にとお越しになられます。
ありがとうございます。
工場の玄関入ってすぐの横の壁に、
DMG森精機様の切削加工ドリームコンテストの賞状を飾っています。
賞状の数も10枚を越えました。
こういうのは人目に付くのがアレなんで隠す側で、
特に「玄関」ってのが有り得ないんですが、
「試作という仕事柄で工場見学はNGだし、
積極的にお客様を打合せルームに上げないのなら、
せっかくいただいた賞状は玄関に飾りなさい」
とご懇意いただいている方からの啓示をいただきましてそれに素直に従っております。
本日のお客様は久しぶりにお越しになられまして、
その賞状の数が増えている事に気付いてくださいました。
それと共に「おめでとうございます」と。
多分かなり優秀な営業さんですので、
下調べして来られているんでしょうがそこはまあアレですね。
そんな日は、
別件でメーカーの担当者様とお話している時にふと、
「そう言えば…おめでとうございます」とも。
金賞を5回も獲ると、
身近な友人とかならもう話題にもしてくれません。
何なら従業員さんも軽く流してくれます。(社長の私が作ってますので)
でもこの前は、
宅配便の担当者様から、
「これ(コンテスト)って知らんかったんですけどかなり凄い事やっているんですね」
と、お声掛けをいただきました。
昔、金属を削っている会社にお勤めだったらしく、
それもあって興味を持っていただきお声掛けいただいたようでした。
先日の別のお客様(機械商社様)からは、
「賞を獲れる技術って他社さんと何が違うんですか?」
と尋ねられました。
『技術なんて何も無いです。強いて言えば納得するまで、やるか?やらないか?
それだけです』と。
理工系の大学(院)教授さん達が公平に審査されますので、
やはり自分の思い描く品物を作り上げ出品するしか無いのです。
しかも、どこの誰でもお金を出せば買える工作機械と工具頼みですから、
そんなに大きな差別化も図れません。
つまり、賞を獲っていても何がポイントなのかさっぱりわからんのです。
ただ、自分が面白いと考え抜いた物を出品しているのは確かです。
あとはそれが「できるか?できないか?」
生きているといろいろと否定されます。
でも、続けるしかございません。
継続は力なり。
町工場は人と人の繋がりがすべて