DXで町工場は終了するのか?10年で売上半減を見越して行動する??
昨日の日曜日はここんところ毎週登っている高安山へ。
今更なんですが、
ルートが直登に近いので急勾配が多くかなりしんどいです。
何度も30秒ほど息を入れながら上りきりました。
下りだけをまず2週続けた後、
往復を今回で2回目。
タイムも短縮!
山道途中に咲いていたヤマアジサイ。
キレイです。
山を登りながら自問自答する時間が楽しいです。
10年近く前に友人から伺ったお話し。
友人の知人のへら絞り屋さんがずーっと忙しいらしい。
注文してから3ヶ月待ちですからかなりの受注残です。
羨ましくもなぜそんなに忙しいの?
それもありますがやはり経営者としての疑問と言うか好奇心が沸きます。
で、忙しい理由は、
①量産品はプレス金型とプレス機で計画的に製作するのに対して、
へら絞りは1ヶから数十個レベルで金型代が出ない量産が利かない案件。
②へら絞り屋自体がプレス加工に食われて出来るところが希少になっていた。
③数人でやっている町工場でかつ土日曜まで出てやらない。
つまり、お金の流れと言うか塑性加工の本流はプレス金型→プレス加工。
へら絞りが淘汰されてしまって出来る所が減ってしまったから、
需給バランスの供給側が減れば当然儲かるんですね。
知らんけど。
最近、DX推進がどうたらとかの広告をよく目にします。
結論から申し上げますと、
町工場でDXなんかを推進出来る業態なら、
必ずジリ貧になるという事です。
例えば上記のプレス加工なんかがDXを推進してその効果が高いとすれば、
最後に勝つ側として残るのは土地と人件費(と電気代)の安い国です。
それは今まで製造業のNC化を見てきた私らにとってはごく当たり前の感覚。
NC化への変貌を駆使して「俺たちは凄いぜ!」なんて自惚れていると、
人件費が安く最新のNC機で日本とは比較にならない人材が町工場レベルで働いている国に上書きされた。
そんなもんに勝てる訳無いやん。
日本の町工場の生き残りを考えるなら、
DXの推進には引っ掛からない場所はどこにあるのか?
そこを真面目に考えないといけないのではないでしょうか?
…なんて事を考えながら歩いていると山頂に辿り着くわけです。
どうです、あなたも高安山に登ってみませんか?
