自称”モノづくり大国”とその現実-2「ドイツ人が欲しがる日本ブランドが存在するのか?」 | サークルさんのブログ

自称”モノづくり大国”とその現実-2「ドイツ人が欲しがる日本ブランドが存在するのか?」

前回の続きを書こうと思っていましたが、

 

考えれば考えるほど鬱になるような内容で、

 

ついつい先延ばしにしておりました。

   

 

さて、ヨーロッパ人はヨーロッパのモノが好きなんです。

 

まずこれが今日のお話の前提条件となります。

 

ヨーロッパ人が工業製品で好きなものは特にドイツ製とスイス製。

 

旧東欧製やら北欧製はどちらかと言うと避けます。

 

アメリカ製もあまり好きではありません。

 

だとすると、欧米以下扱いのアジアの工業国である日本の製品の立ち位置が理解出来ますね。

 

”高級ブランド”という言葉がありますが、

 

高級でないブランド(?)はただの知名度だけで、

 

ブランドでは無いと思っていた方が良いです。

 

逆に言うと有名なだけや知られているだけではブランドとは言えない。

 

先日、ニコンさんと言う世界でも超有名な企業さんの事を調べておりました。

 

昭和の日本海軍の士官が持っている双眼鏡はだいたいが日本光学工業つまり今のニコン製。

 

とは言っても光学機器ですから当時はかなり高価なモノでした。

 

 

 

そのニコンが創業される(大正期)前の双眼鏡は何製だったのか調べたのですがわかりませんでした。

  

ただ、日本海海戦(明治の終わりの方)当時の日本製の双眼鏡ではぼやけて見えない敵艦の様子も、

 

ドイツのカール・ツァイスの双眼鏡でははっきり見えたそうで、

 

提督になると高価なカール・ツァイスの双眼鏡が一つのステータスシンボルだったようです。

 

当時の大学出の年収の何年か分だったとか。

 

現代においてそのカール・ツァイスはプロカメラマンやら業務用として高級路線かつ狭い販路だったのに、

  

ニコンは家庭用からプロの機材や業務用までという商売の範囲の広さを誇っていた。

 

何しか500mmの望遠レンズなんてニコン製はあってもカール・ツァイスは(多分)無かったほど、

 

レンズ及び筐体を含むシステムの完成度が高い。

 

 

それが、直近でドイツのカール・ツァイスの売上高は約1兆円。

 

日本のニコンは一時期は1兆円を超えていたが直近では5000億円。

 

ニコンの売上高はカール・ツァイスの約半分である。

 

しかも、技術力も高く商売の範囲が広いのにである。

 

何でこうなったの?

 

日本の製造業と日本の製品は世界一とちゃうのん?

 

では、ドイツ人に聞いてみれば良い。

 

ニコンとカール・ツァイスのどっちが欲しい?

 

カール・ツァイスと答える人がほぼ100%に違いない。

 

レクサスを筆頭にドイツでは日本車があまり売れていない。

 

ドイツ人にレクサスとメルセデスのどっちが欲しい?

 

…って、もうええか?

 

日本製が悪いとかでは無いのです。

 

「もう日本製には敵いません。ごめんなさい、もう勘弁してください」

 

とか言われるほどの、

 

運動場のトラック2周くらいの差を付けてのリードを奪ったようなブランド化に失敗した事。

 

シャープの勘違いという有名な話もそう。

 

世界の消費者はシャープという電気製品ブランドの大型液晶テレビが欲しかったのではない。

 

安くて良い大型液晶テレビがたまたまシャープ製だっただけ。

 

そのブランド名に強い憧れを抱かれる存在になれるかどうか?

 

「シーメンス」って名前を聞いて歴史の時間に習った古臭い企業だと思っていたとしたら大間違いで、

 

今も工業の世界ではブランド力のある有名企業だったりするんです。

 

さて、そこまでブランド力のある日本企業が存在するのかどうか?

 

 

今日の結論なんですが、

 

「竹の天井」(東洋人が西洋の社会で感じる壁のようなもの)

 

と言うものの存在を私は強く意識しています。

  

つまり、今回の話ではドイツを中心とするヨーロッパに蔓延るアジア製品への低い扱いです。(ドイツ人はアメリカ製でも低い扱いですけど)

 

日本人だって近隣諸国のものづくりへの無条件の軽侮の態度を鑑みれば理解できるはずです。

 

私はどこの国の人間でも優秀な者は優秀なはずだと思っています。

  

でも、「竹の天井」を打ち破らない限り

 

(あちら側から見る)プランテーションで労働させられる側で終わります。

 

 

続きます。