真珠湾の騙し討ちの責任を外務省はまだ取っていない
「真珠湾攻撃は騙し討ちだ!」
もう幾何万回と言われっぱなしの
「リメンバー パールハーバー」
これに対して恨まれたのは、
遠き北回りのハワイ航路を万里の波濤をはるばる越えてやってきて、
奇跡的にも予定時刻通りに攻撃を開始した連合艦隊の山本五十六。
本来は攻撃予定なんてグダグダで遅れるもの。
それが猛訓練を経た精鋭が予定通りにやってみせたのだから、
世界の海軍から褒められても良いほどの英雄的快挙なんです。
でもというか当然ながらアメリカから山本五十六は憎き標的とされた。
『真珠湾の仇を討ってやるぞ!』
とばかりにP-38の大部隊にブーゲンビル島上空で山本長官はなぶり殺された。
騙し討ちの原因は日本海軍の責任にされているが、
張本人は外務省とその役人。
教条主義・前例主義・安定の杓子定規。
その実務の中心に駐アメリカ大使館の奥村書記官はいた。
いつ日米開戦になってもおかしく無い時節に、
今までの如くのんびりと課員の転勤の送別会をやって泥酔し、
そのまんま深夜までポーカーをやって寝過ごした挙げ句、
「こんな重要な覚書(最後通牒)は現地のアメリカ人タイピストには任せられない」
とさっさと手書きでも仕上げれば良いものを、
わざわざ苦手なタイプライターで清書し、
結局は誤字脱字部分を汚い手書きで修正したものを持って到着。
やっと到着したのが真珠湾で一発目を撃ってからすでに1時間20分が経過。
外務省の不手際で恐縮しながら散々会談予定時刻を延長のお伺いを立てて肩身の狭い来栖・野村の両大使は、
やっと渡された覚書(最後通牒)を読んだハル長官から『この恥知らずがぁ!』と面罵された。
何しかとっくに宣戦布告無しの騙し討ちが終わっているのだ。
騙し討ちで3000人が死んでから「国交断絶ですから」と言われて怒らないアメリカ人などいるはずが無い。
赤っ恥の来栖・野村両人は更に戦後になってGHQからの公職追放の憂き目に遭わされた。
ここまで読んでいただければ、
真珠湾の騙し討ちと言われる国辱は、
外務省の体質と奥村書記官を代表とする
『日米交渉打ち切り』の覚書を『最後通牒』とすら理解出来なかった外交の専門家の怠慢だとご理解いただけるはずです。
で?
その奥村書記官はどうなったかって?
責任を取らされて杉原千畝のようにクビになった?
恥辱に耐えきれず古式に法り腹を切った?
それともGHQに「コイツが真珠湾の騙し討ちの犯人です!」とそのクビを差し出した?
いえいえ、どれも違います。
処分されなかった。
ええっ?何ですと??
それどころかこの奥村勝蔵という国賊は、
外務省の事務次官にまで出世を極めたのでした。
外務省を教条主義・前例主義・安定の杓子定規と書きましたが、
東大(当時は東京帝大)出身者の奥村書記官は現在も踏襲される「エリート不問の法則」に従って事務次官にまでめでたく出世。
逆に杉原千畝のような戦後の世界観から鑑みても素晴らしい功績を残した人材を訓練違反の罪でクビにする。
それどころか「杉原はユダヤ人脈から多額のお金を貰っているだろう」と揶揄したり、
お礼を言いたいユダヤ人会が問い合わせても「スギハラセンポという外交官など存在しなかった」とわざと返答したり、(スギハラ姓はわずかなのに気付かん訳無いやん!)
杉原千畝氏の名誉回復に最後まで抵抗した。(当時の河野外務大臣が押し切った)
これ全部が外務省の所業。
外務省はいつも自分達の利益の為に奔走するのですね。
この時期、ぜレンスキー大統領のアメリカへの演説での真珠湾発言が取り沙汰されていますが、
真珠湾の騙し討ちは外務省の責任です。
これは確かです。
この奥村書記官(井口書記官も含めての当時の駐アメリカ大使館員)の名誉剥奪決議をして諸外国に大々的にケジメを付けないといけない。
それが行われない限り今後も「卑怯な真珠湾攻撃」の言葉に日本人は悩まされ続ける事になるでしょう。
