超精密仕上げ
最近、3Dレンズと拡散用のプリズムの試作に、
工場長(中原)と私(小田)が付きっきりでございます。
特に小田担当の案件はデータ変換時間がとても長く、夜はとてもヒマです。
初夏の夜長にうちわを張り替えてみました。
いつもの挑戦ページ に上げるほどの物ではないのですが、
工作好きな方に見ていただければ幸いにございます。
さて、困ったなぁの案件のお話し。
本来角度のついた拡散板(洗濯板みたいなプリズム)の試作品は、
テーパーの刃物で作るものです。
ところが、精度と表面の光沢が必要になると、
例えばR0.01とかR0.05のボールエンドミルで3D加工する訳です。
面積が大きくなりますと、金型を彫るのと大差なくなります。
例えば、100mm角のアクリル直彫り拡散版で「うん百万円」とかの、
加工時間がかかります。そんなのは現実的では無い。
そこで、やはりテーパーの刃物でとなるのですが、
単結晶ダイヤの刃物も「うん十万」もかかります。
DLCコートの特注品でも、頼めば時間と金額がかかります。
あくまで試作ですので、結局は振り出しに戻ります。
やはりここは、超硬の一枚刃の登場です。
コイツを精密に仕上げれば問題がない訳です。(ダイヤの単結晶にはかないませんが)
欠けないように表面をキレイなピッカピカに仕上げて、っと。
もちろん根気が要りますし、顕微鏡でのぞきながらの仕上げですので、
トータルで約半日の製作の結果…。(小)