恐るべし!岡山県北部
私の過去の仲間に、岡山県北部出身の男がいた。
仮名「オカムラ」としておこう。
彼は大阪に出てきて、初めての一人暮らしの流し台で甲虫をみつけた。
「これ、なんやぁ?」(方言失念)
もちろんゴキブリというオチですが、
しっかりと手で捕まえているところを見ると、
ゴキブリへの恐怖と嫌悪感はないようです。
「アマラとカマラ」の実話、狼に育てられた少女よろしく、
インプリンティングの大事さを痛感いたします。
もちろん、それを見ていた皆一同、ドン引きでございます。
岡山県北部にはゴキブリがいなかったそうです。
オカムラは語る。
子供の頃、近所の川で遊んでいると、
頭からシッポまでの長さがなんと、 1メートルを超えるネズミがいたらしい。
ガラパゴス状態か、ここは?
「ヌートリア」という南米産のネズミの一種だそうだ。
そして子供の残酷な行動。
怖いのといたずらのつもりで大きな石を投げたら、
全く当たらなかったのに、
目の前に飛んで来た石に驚いて、そのまま哀れな巨大生物は死んでしまった。
多分、心臓麻痺だろう。…と。
私はヌートリアを動物園で見ても、
カピパラとは全く区別がつかないが、
オカムラは巨大生物の町で育っているのですぐにわかるらしい。
おっ、恐るべし岡山県北部。
私は行った事がないけれど、
新幹線の窓から岡山あたりの山間部の川にさしかかる度、
両の目を皿のようにして「ヌートリア」を探しております。(小)