お・に・ご
少しお仕事の話になります。
先週の6/24にMSTコーポレーション様にお邪魔しました。
キレイな社屋での講習と工場見学、
おいしい昼食にお土産まで頂戴いたしまして非常に感激しております。
いつもお世話になっております日進工具様、ソディックハイテック様、
そして主催のMSTコーポレーション様と、
最新の加工技術をわかりやすく勉強させていただきました。
一番の驚きは、ソディックHS-650ベースの5軸の紹介でした。
5面位置決め加工の面精度がプラスマイナス2ミクロンでして、
今まで精度的な事で5軸を信用していなかった私にとっては、
いつも見ている食卓の「かまぼこ」が突然「刺身の盛合せ」に変わったくらいの衝撃を受けました。
もう、この5軸加工機には永遠に勝ち目は御座いません。
MSTコーポレーション様も日進工具様も、
そして私には高くて買えないGP様も、
精密加工とその技術とは何か?を社是として追求しておられるようです。
ところで、出来ない事を出来ると信じている人の事を「鬼子(おにご)」と言うらしいです。
「兄は鬼子です。出来もしない事を、自分が出来るなんて。キャスバル兄さんじゃありません。」
って、ガンダムネタかよ。
最近、出来もしない事を出来ると平気でHPに書いている、
加工技術屋さんや開発支援企業があるようです。
自分にもそんな所が少なからずあると思います。
ここんところ、Φ0.05mmのドリルは折れるし(長さ=直径の20倍:予備を合わせて2本も)、
エンプラ小物の加工はバリの処理方法で手間取るし、
PPの3D切削小物の厚みが出ない。
「なんで?」
休日返上、しかも追加注文の刃物代で赤字。
別件、小型精密放物鏡面の測定方法に悩み、
エンプラの細い棒加工には、寸法は出ても平行度が出ませんとお詫びする。
でも、へこたれるわけにはいかない。
ただ、出来ない事を出来るように日々黙々と(周りの人間にグチりながら)、
「経験は技術の蓄積であるぞ」、と踏ん張るのみであります。
出来ない事も、出来るように…。
そう、「鬼子(おにご)」と呼ばれない為に。(小)