ネジ切りのイドラ
「イドラ」と言う言葉があります。
高校の倫理社会で習ったフランシス・ベーコンが使った社会学の用語です。
「イドラ」とは偏見や思い込み又はそれが引き起こす過ちの事です。
種族のイドラから洞窟、市場、劇場とそれぞれ4つのイドラが有ります。
このブログを始めるにあたって仕事の話はしないでおこうと決めていたのですが、
今回は少し仕事の話が絡みます。
板金物(押出しのアルミ)の後加工で一部M3ネジのタップの箇所があって、
バカネジになってしまい再製作することのなりました。
タップ箇所が問題になり、ほぼ全品作りなおしになりました。
普段タップの直径(3mm)よりも薄いものにタップを切る事がほとんど無く、
大体が直径の2倍(6mm)以上の厚みにネジを切る事が多いので、
同じ感覚で2mmの薄いアルミにネジを切ったのが原因です。
しかも、アルミの押出し材(6000番系)はネバくてもろく普段は切削にはあまり用いません。
1番タップ(先細の最初に使うタップ)でゆっくりすべき所を、
いつもと同じ厚さ感覚でタップを使ったのが失敗の原因らしいのです。
切削加工屋の思い込み=洞窟のイドラ
です。
板金屋の社長さん。
ならびに従業員の方々。
すみません。