
約3年間、愛車として頑張ってくれたCB1300SB
平成25年8月4日(日)、ついにCB1300SBとの別れがやってきた。
この夏が終われば、丸3年一緒に人生を送ってきたことになる。前所有者が2年9ヶ月乗っていたので、今年の秋には通算すると7年目ということに。7年の間にオーナーが二人というのは、少ないのかもと思う。
3年前に我が家にやってきたときは、CB1300SB(スーパーボルドール)はとてもきれいなバイクで、これで3年が経とうとしているなんて思えないような、新車のような車体だった。とても前のオーナーに大切にされていたのだろう。
とても加速がよく、力があった。100km/hになるまで、3秒かからない。5段ギアだったが、とても粘りがあり、5速に入れていても30km/h位まで速度が落ちても、引っ張っていく。まだまだ乗っていたいのだが、形あるもの、経年劣化は避けて通れないというところもある。
そんな悠々しいバイクだったのに、4回転んで傷をつけてしまった。このバイクの傷はほとんど私が付けたものだろう。また、何故かアルミが錆びてきてしまった。アルミって錆びるんだったっけ?そのようなものは自分の責任だ。
CB1300は3年間でいろいろなことを教えてくれた。
はじめの頃はとても重くて、取り回しさえもろくにできなかったのだが、3年も経つとスイスイと自分の体の一部であるかのように振る舞ってくれる。もう、どんなところへも行けるような気がする。HIDも自分で付け替えたりした。いっぱい、いろいろなところへ練習にもいったなあ。
約1万㎞オーバーを走った。
佐田岬半島や近くの海岸線などはしらみつぶしに行った。高茂岬や大堂海岸などは初めていったし、足摺岬はスカイラインではなく地道を走った。四国88カ所では高知辺りを回った。R33も初めて全線走った。いろいろなところへ連れて行ってくれたのだ。
いっぱい知らない道を走ったし、それによって視野を広がった。
「井の中の蛙大海を知らず」というが、自分はこの四国の西南部のことは知っているつもりでも、いっぱい知らないことはあるし、通ってない道だってたくさんある。それをバイクに乗ることによって知るのである。
また、バイク乗りの独りよがりだが、きっとそれぞれのバイク乗りは自分のバイクが一番良いと思っており、結構誇らしげに走っている。自分もそうであり、CB1300以上に素晴らしいバイクはない、くらいの気持ちを持って乗っていた。すべて自己満足なのだが、それでいい。
そのような喜びを与えてくれた。
だから、次の3人目のオーナーにも大切にしてもらいたいと心から思っている。
私が譲り受けた前のオーナーに、「何故、このバイクを手放すのですか?」と尋ねたことがある。その方は、「次はBMWにしたいから」、と話された。そのようなものなのか、と思った。

最後に愛車と共に!