日土小学校 | 四国のツーリングと旅物語

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日土小学校全景
 
 R197から日土方面へ行くと、青石中学校を通りすぎ喜木川中流部に日土小学校が姿を見せる。第一印象としては、つんと澄ましている感じ。直線が強調され、窓なども立桟が強調されているため、整然と見える。この山里にはちょっと不似合いな印象もある。
 
 そう言えば、昔列車で宇和島方面から八幡浜駅に着く寸前に見えた江戸岡小学校にも似ている。色合いもそんな気がする。
 
 日土小学校は建築設計関係者の間では評価が高く、元八幡浜市職員の建築家・松村正恒氏の設計で、昨年末国の重要文化財に指定された。松村氏は大洲市新谷の出身で、かなり紆余曲折があって八幡浜市の職員となった。この南予出身で全国的に有名な建築家なので、様々なHPで紹介されている。
 
 氏は、ある時代は日本の建築家ベスト10に入ったり、日土小学校は日本の近代建築ベスト20に入ったりと全国的に有名な建築家なのだが、この地域の人はあまり知らないといったところだろう。
 
 今回重要文化財となったポイントは、光をふんだん教室に取り入れた設計であるが、実際に建物を見ると、上手く喜木川と融合したところが他にはないところだと思った。特に、跳ね出しバルコニーや階段などこれまで見たことがない。普通、設計するときにそのようなことは思いも付かない。
 
 というか、法律違反なのでできないのだ。
 それを、きっと我が儘を押し通し、実現してしまった異色の学校建築という、そのような点も面白い。そんなことができた時代だったのかもしれない。
 
 今回は外観しか見ることができなかったが、3月31日には見学会が八幡浜市主催である。また、有名になったことで、次々に見学者が今日も訪れていた。
 
 帰りは夕やけ小やけラインを通って双海シーサイド公園に立ち寄り、R56経由で走ったら日が暮れてしまった。少しは日が長くなってきたような気がするのだが。
 
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圧倒的に縦線が強調された窓。整然とした中に美しさを感じる
 
 
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全面が窓、というファサード。東面で、しかも川に面しているため、ふんだんな光が教室に入ってくる
 
 
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入口の建具もこだわりのデザイン。普通だったら格子となるところだ
 
 
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全面ガラス張りの西面
 
 
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増築部もガラス張りのデザインが踏襲されている
 
 
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これは現行法に照らすと、違反と思われますが
 
 
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校庭からみた日土地区
 
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日土小学校の上流方面
 
 
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日土小学校方面
 
 
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校庭と体育館
 
 
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校舎全景
 
 
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校舎
 
 
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喜木川向こうから見た全景
 
 
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喜木川下流方向と川っぱいまで建つ校舎
 
 
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特徴的な階段とバルコニー
 
 
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このアングルが有名かも
 
 
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パラグライダーが飛んでいるはず、と思って双海シーサイド公園に立ち寄ったがいなかった。風が強かったのかも。
 
 
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久し振りのプチツーでもありました