
北栄町役場での研修状況
平成24年10月29日(月)、鳥取県北栄町で議会だより編集委員会の視察研修を行った。
北栄町へ行った理由は、昨年度の全国議会だよりコンテストでグランプリを獲得しており、なおかつわりと近場で行きやすいという点からだ。グランプリ受賞の議会が研修を受け入れてくれるというのはとてもありがたいことで、これまでも様々な地域の議会だより編集委員会へ研修を申し込んでは断られ、ということを繰り返しているだけに、研修に期待が大きかったのである。
議会だよりコンテストで入賞すると全国から研修が殺到するので、「研修お断り」というところも多いのであるが、北栄町の研修では高知県佐川町の研修と合同となることを受け入れれば良いということだった。
それはお互いのためでもあり、勉強にもなるから一緒にやろうということになり、佐川町6名の編集委員の皆さんと一緒に議会だよりの取組について質疑応答やら議論やらをした。西予市議会は佐川町と比べると年齢的には若手が揃っているようであるが、佐川町も情熱は熱くその点においては負けているかもしてないと思った。
「どんな人が議会だよりを作っているのだろう?どのような考え方なのだろう?」と思って、その人に会えるという楽しみを心に持ち北栄町へ行った。
研修は委員長である石丸議員が中心に北栄町議会編集委員会の考え方ややり方などをパワーポイントで説明していただいた。御歳なんと74歳、と聞いて驚いた。石丸委員長はメールを使うのは当たり前であるが、Adobe Indesignという印刷デザイナー専用のソフトまで使い、議会だよりを作られていたのだった。
議会だよりに必要な写真などについても自分たちで揃えられ、特に表紙は「写真に写っている人の表情で、心が読み取れるもの」を使うことを基本としているそうで、日頃からの写真撮影にかなりの力を注いでいるとのこと。
また、編集委員は割り当てで決めるのではなく、やる気のある人になってもらうことにしており、メールを使いこなすことはもちろん、編集作業に熱心に取り組む人物本位で決めていた。議員から出される原稿を編集委員の手でまとめあげ、短い文章に編集していくということが徹底され、編集委員の責任において自信を持って議会だよりが作られていたのだ。
もう一つ参考になったのは、鳥取県全体としての取組である。全国議会だよりコンクールの前に鳥取県内の議会だよりコンクールをやっているとのことで、そのような中においても良い議会だよりを作ろうと近隣の市町村で切磋琢磨して、競い合いながら毎年頑張っているとのことだった。それらは是非愛媛県でも取り入れたいし、愛媛県市議会議長会に提案していきたい。
いずれは西予市議会だよりも全国に通用するものにしていき、全国議会だよりコンクールに出せるレベルまでみんなで頑張っていかなければならない。

北栄町役場庁舎

石丸編集委員長。この方が議会だよりを作る中心人物だった

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