
完成間近の海南市民病院
平成24年10月16日(火)、新市立病院建設特別委員会の行政視察に和歌山県海南市と白浜町へ訪問した。海南市民病院は167床と西予市立宇和病院と同規模であり、一足先に完成するもので、病院建設室もこれまで視察していた。
ここで特筆することは、常勤医師の確保だった。ベット数は同規模でありながら、宇和病院が常勤7名の医師であるのに対し、海南市民病院は23名。これではできる医療に差がある。どうやって医師を確保しているのか、それは和歌山県立医科大学から全面的にバックアップを受け、診療科の教授との密接なやりとりを行い調整しているのだそうだ。
大学側からは、設備が整っていない病院には医師を派遣できないと言われていることもあり、今回の改築でかなりの充実を図ったそうだ。電子カルテはもちろん、免震構造や屋上への津波の際の避難計画など、市の自主財源を投入し、最新のものとなった。
また、医大では整形外科手術の待ち時間が長いため、その一部を周辺の病院で分担して行うシステムが作られており、それにも参画しているとのことだった。
その後、白浜はまゆう病院を訪問。
ここは国立病院の統合問題で、国立白浜温泉病院が廃止されることになり、それを町が新病院として財団法人を設立して運営をしてきたもの。
新病院建設に着手したが、3.11の東日本大震災直後のことでもあり、物価の高騰や品質確保が十分にできず、契約解除をしたという貴重な体験を話していただいた。その後、別の大手ゼネコンにより施工がはじまっていた。

海南市庁舎から見た新病院全景

研修には議長も出席してあいさつ

新病院は外構工事の段階まで来ている

改めて施工が開始された白浜はまゆう病院

白浜はまゆう病院での研修