ようやく迎えた発達検査二回目とことばの教室での面談日。

 

双子は朝からぐずったりで、母の爆走運転で予約時刻ギリギリの到着。

 

書いてきた書類を提出し、待っている間に保健所でもやったような発達チェックリストを二人分チェック。

予約時間を30分ほど過ぎてようやく診察開始。

既に機嫌の悪い双子。

「すみません。書類が多いもんで、おまけに二人分だから時間がかかってしまいました。

もう、こんだけしっかり検査してきてたんですね。そしたらあとは、療育をするかしないかだけの確認になるので、今日ここで検査はしません」

 

え、こんなに待ったのにたったそれだけ?

事前に電話で検査もしていますと伝えていたんだけどな。

うまく伝わらなかったかな…なんていう切なさもあったが、双子の機嫌が悪いから検査無くて安心した。

これから検査なんて言われたら、できるものもできないよ。

 

「お腹の確認だけさせてもらおうかね。

この子は、どっちかな?」

「三男です」

「三男くん、お腹を見せてね」

見せるもんかと、服を握り、先生にお尻を向ける。

「いやいやいや、きらい、こわい、きらい、こわい」

お得意のセリフが出てくる。

暴れて私じゃ押さえきれない。

私が三男からパンチをくらったところで、手助けしてもらう。

「すぐにおわるよ〜」

先生、看護師さん、言語聴覚士の先生などのプロが4人もいるおかけで、扱いにくい三男をパッパと確認してしまう。

「次は次男くん」

「いーやーいーや!!なーーー!!!あい!あい!」

こちらも丸くなったり色々としていたが、あっという間にお腹の確認が終了。

後ろで双子が何か大声で訴えているが、なんてことないよという風に先生が話を進めていく

「お母さん、入院したと書いてあるけど、これは何でそうなったの?」

「肺炎で」

「原因は?」

「ヒトメタニューモでした。色々と検査していたんですが、ヒトメタニューモだけしなかったんです」

「また珍しいので入院したもんだね。どこへ入院?」

「市立に」

「だろうね〜。ヒトメタニューモの検査入れてくるのは、市立くらいだもんな。

それからお薬手帳見ると、インフルエンザにもなっていたよね?あと他になった病気は?」

「コロナもやりました」

「こりゃまた、もう本当に珍しいもん色々とやってきたなぁ」

 

あっさりと診察を終え、ことばの教室へ移動。

素敵な木の階段を登ると、たくさん教室があった。

ドアを開くと、トランポリン、レゴブロック、積み木、木馬と素敵なオモチャが並んでいる。

双子がワーイと入っていく。

 

「お母さん、二人には自由に遊んでいてもらいますね。

その間に、生活環境や、言葉についての検査というか、チェックがあるので、お母さんに質問をしていく形になります」

 

先生が手に持っている冊子を見て、あー、結構な量があるなぁ…と思いながら臨む。

そして、本当に細かく色々と聞かれる。

 

「先生、すみません。細かい日付を母子手帳に写しきれていなかったり、そもそもメモすらしていなかったりするんです」

「この子、大学ノートに毎日つけていたんですが、つけすぎて、どこに何を書いてあるのかもう分かんなくなってしまったんです」

と母が説明してくれた。

 

「では、これくらいには、こんなことも言っていたかな〜でも大丈夫ですよ」

 

と言われ、母と2人意見を照らし合わせながらチェックに答えていく。

私が長男と家で遊び、その間に母と車に乗って遊びに行く機会の多い双子、母親の私よりも母が詳しい項目もあり、自分の無能っぷりをさらけ出して終わるという。

 

お腹も空き、機嫌がまた悪くなってくる。

「ママー、あっち!あっち!」

次男がドアを指差す。

「ママ、ちがう、ちがう」

三男はドアを叩いている。

 

ちがう、ちがう。は三男のよく使う言葉で、汎用性が高い。

多分この場合、ここは飽きたからお外に行きたいの意味だろう。

 

「長くなったもんね、あと少しで終わるよ。もうちょっとお部屋で遊ぼうよ」

先生が声をかけるも、ドアから離れず廊下を歩く先生たちにアピールを開始。

「じゃあ、一周歩いてみようか」

ドアを開けてもらい、廊下をぐるっと回る。

途中、ホールにシルバニアファミリーを発見し、眺める次男。

「シルバニア好き?」

先生に話しかけられてもだんまりを決め込む次男。

「お母さん、お家でシルバニア遊びますか?」

「前は出してたんです、長男が大好きだったので。三男が口に入れるようになってから出してないんです。

憧れのオモチャなんです」

「じゃあ、これをお部屋に持っていこうか」

先生が次男に話しかけ、シルバニアの家を持つと、先生の後ろにピッタリくっつき教室に戻る。

 

家に家具を並べたい次男。

家に積み木を並べたい三男。

最初は小さな声だったのに、あっという間に

「だーめー!いや!!」

「キライ、コワイ、キライ、コワイ」

「いーーー!!」

「キライ、コワイ、キライ、コワイ」

ケンカ勃発。

結局、三男が泣きながら私に抱っこ。

レゴブロックで何かを作りながら、時々先生の手元をのぞき込む。

「あーち!あーち!これはー?」

相変わらず、何を話しているのか分からない。

 

ようやく全部のチェックが終わり、今後の説明。

まだまだ決めなくてはいけないことが山のようにあるらしい。

残りは、ことばの教室で先生方の会議で話が通ってからのようだ。

 

車を持っていないため、送迎付きでお願いできるかも調整してもらえると聞き安心した。

 

双子の年齢は、親子グループで時間を一緒に過ごすと言っていた。

友だちとの関わり方とかも、私も勉強できるから良かったと思う。

 

まずは少し前進できて一安心。

書類揃えたり色々とあるけれど、もうひと踏ん張りするぞ!