この日にアメを食べると風邪をひかない。
大館で開催される民俗行事のアメッコ市の話。
さかのぼれば安土桃山時代の天正16年あたりからと、伝統ある行事ですね。
この日は、お山に住む神様も山から下りて、アメを買いに来るんです。
子どものころに確かに観に行ったわ。神様が巫女さんと子どもと町の中歩くんですよ。
こいつ何言ってんだ?と思う方は、大館市のHPを見てください。
今年のアメッコ市は、コロナ禍で2年ぶりだったそうだ。
(双子妊娠中から産後も、正直祭りどころではないくらい大変で、中止だったことすら覚えてない)
長男はまだしも、双子と行くには遠くて大変だな…ということで、見送りましたがアメは欲しい。
一応市内のスーパーに並んでいることもあるので、あればいいなあなんて思っていた。
すると、なんとラッキーなことに祖父母宅へ遊びに行った妹がお土産でアメをもらってきてくれた。
なんでも祖母がスーパーで見つけ、売り切れる前にと買っておいてくれたらしい。
「お姉ちゃん、アメッコ市のアメ、毎年食べてるんだって?」
「うん。東京いたころは送ってもらってた」
「おばあちゃんが、これお姉ちゃんにって。あの…味がさ…これなんだけど」
申し訳なさそうな顔をしながらバッグから出たアメは、初めて見る色だった。
「これは、何の味?」
「あんこ」
なんと!あんこ味なるものがあるなんて初めて知った。
いつも食べやすい、ソーダとか果物の味を好んで買っていたから。
白色から若干透けて見える茶色は、あんこの色でした。
まだなめていないけど、とりあえずなめて厄除けをして風邪をひかない1年にしたい。