「パンドラの火花」黒武洋
新潮文庫 2008年発行
『死刑制度廃止。そのとき、政府が扱いあぐねたのは、
すでに判決が決定していた死刑囚たちだったが・・・。
十六歳で家族六人をみな殺しにした横尾友也も、
今も五十代の死刑囚。彼に更生の余地ありとする政府は、
刑の執行停止を交換条件に、「ある人物」を説得して、
その凶行を未然に防ぐことを命じた。
果たして、罪とは償えるものなのか?
罪と罰の根源を問うクライム・サスペンス。』
死刑制度廃止という重いテーマですが
予想外のタイムスリップ物とはやられました
過去に戻って自分を説得しなければならない、
これって結構難しいことですね
若い時は人の意見を聞く耳持たなかったから
いくら自分が説得してもどうなるか自信がないです
過去が変わることで現在・未来が変わる矛盾
よーく考えるとタイムマシンを作ったのなら
もっと有効な使い道ありそうな気がする
災害の起こる前に避難させたり
犯罪を未然に防いだり…
そうするとこの本が成り立たなくなるか(;^_^A
最後の続編がありそうな完結していない
終わり方はあまり好きじゃないです(゚ー゚;