第8回イーストエンド国際ギターコンクール本選結果 | 千葉ソロギターサークル公式ブログ2

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千葉市を中心に活動しているクラシックギターのソロ演奏を趣味とする愛好家団体千葉ソロギターサークルです。アマチュア主体ですがプロやプロを目指す若手も多数在籍。コンサートや各種イベントを開催しギター音楽を紹介。2008年11月19日設立。

【写真1】入賞者の方々(右より1位横村さん、1位大谷さん、3位川崎さん、4位原田さん、5位小林さん、6位大蔵さんのお母様)※6位の大蔵さんは体調不良のため欠席

ぴかぴか(新しい)
皆さんこんばんは。
2/12(日)東京・豊洲シビックセンターホールで開始された、第8回イーストエンド国際ギターコンクール本選結果をお知らせします。
Facebookでは結果が出て10分後には会場から速報記事を書いたのですが(笑)、mixiとAmebaは記事を書いていなかったので、少し遅くなってしまいましたが記録の意味も込めて改めて書いておきます。先ずは本選結果から。

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【第8回イーストエンド国際ギターコンクール本選結果】
第1位 横村福音(中3)
第1位 大谷恵里架(中2)
第3位 川崎薫(中2)
第4位 原田斗生(高1)
第5位 小林透(社会人)
第6位 大蔵奏太郎(高1)

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今回は1位が同点で2名が受賞すると言う珍しい結果でした。同点で2名優勝はこのコンクールでは初だと思いますし、他のギターコンクールでもかなり珍しいと思います。他のコンクールでは、同点で首位が2名になった場合は同点決勝投票をやって1位と2位を決めていると思います。
ただ、ピアノの場合は、あの辻井伸行さんがヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで、中国人の方と優勝を分け合った記事を読んだ記憶がありますので、同点の場合は優勝者が2名存在する事もあるようです。
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また今回は、前日に開催された予選会でも珍しいことが有りました。予選第4位の柴田諒君が本選を棄権した為、次点(予選第7位)だった横村福音さんが繰り上がりで本選に進出という事が発生しました。そして、この千載一遇のチャンスを生かした横村さんが見事優勝したのです!スポーツに例えるなら、敗者復活戦から優勝したようなものです。横村さん、大谷さん、優勝おめでとうございます!

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今回のようなハイレベルなコンクールでも中高生、特に中学生と言う超若手が台頭する事は、新世代の到来と新しい風を感じる事が出来、ギター界の未来にとってはとても喜ばしい事です。しかし、見方を変えれば音大生や若手プロといった、一世代上のいわば「現役」の若手世代の方々が中高生に圧倒されているという事でもあります。
現在の中高生がギター界に訪れた「黄金世代」で、ひときわレベルの高い方々が群雄割拠している世代なのかも知れませんが、現役の若手の方々には一層の精進と奮起を期待したいと思います。色々な年代層が競い合って、ギター界のレベルを更に高め合っていける環境になって欲しいと思います。
そのような中で、唯一社会人の小林さんが予選を突破し、5位に入賞したことは立派でした。おめでとうございます。

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今回のコンクールで予選から本選まで全ての出場者を聴いた率直な感想としては、やはり中高生の目覚ましい活躍ぶりを感じました。14歳~16歳の年少者たちです。
先輩世代にあたる20代~30代の若手の中で、主だった方々は既に優勝したり海外留学で不在だったりした事や、国内にいてもたまたま今回は出場しなかった事なども影響したと思われるが、それらを考慮したとしても中学2~3年生を中心とする超若手の、特に女子の活躍は目覚ましいものがあったと思う。

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昨年5月のクラシカルギターコンクールで優勝した、やはり中学2年生(に進級してわずか1か月)の尾崎琴音さんを始め、彼女達に共通しているのは確かなテクニックに裏付けられた演奏技術の高さと、大人顔負けの歌心溢れる表現力、そして美しい音とダイナミックレンジの広い豊かな音量を持っている事。子供だからと、その創り出される音楽を侮ってはいけません。さらに付け加えれば、コンクールと言う大きな舞台で、物怖じせずに日頃の実力を遺憾なく発揮できる強心臓も持ち合わせています。
使用する楽器は総じて、スモールマン等に代表されるラティス構造やダブルトップ構造等の革新的構造を持つ楽器を使用していますが、決して音が金属的になったり、低音だけがバカ鳴りするという事はありません。まるで伝統的な楽器を使っているかのような十分に美しい音を出しています。何とも将来が楽しみな学生たちです。
それらの事を証明するかのように、審査講評でも審査員だった世界的ギタリストのファン・ファルー氏が「私も貴方たちみたいに上手く弾きたい(主旨)」と言っていたほどです。あながち社交辞令ばかりでは無いと思います。日本のギター界の将来は明るいと感じさせてくれる若者たちです。優勝した横村さんや大谷さんだけでなく、川崎さん、原田さん、大蔵さん、そして予選突破を決めながら本選を棄権した柴田諒さん(中2)を含め、この若者たちには日本だけでなく、世界を見据えて勉強し成長して欲しいと思います。

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ここで一つ宣伝ですが(笑)、このような素晴らしい年少者の演奏を、是非広く色々な方々に聴いて頂きたいと思い、クラシカルギターコンクール優勝者の尾崎琴音さん(中2)と、今回のイーストエンドギターコンクール優勝者の横村福音さん(中3)のお二人を千葉にお招きして「ギターコンクー優勝者の競演Vol.14」と題するコンサートシリーズに出演して頂くことになりました!このシリーズ最年少出演者です。(これまでの最年少は斎藤優貴さんの高校2年生です。)。期日は2018年10月7日(日)18:45開演予定、会場は千葉市美浜文化ホール・音楽ホール(定員150名)です。お二人のソロの他、初めてのデュオも演奏予定です。ギター界の将来を担う若い世代の驚くべき演奏を是非聴きにお越しください。

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最後になりましたが、三日間にもわたるこのような素晴らしい大規模なギターフェスティバルを個人で発案し開催し続けている、主催者の樋浦靖晃さんと奥様の伴子さんには、心より敬意を表します。開催には色々と困難もあるかと思いますが、それらの困難を克服し今後も末永く開催しギター界の発展のために頑張って頂ければと思います。そして、ギターに携わる方々は私も含め、色々なしがらみや垣根を越えて、出来る限りの協力をする事がギター界の発展にとって大切なことだと思います。

以下写真をお楽しみください。
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【写真2】入賞者審査員集合写真

 

【写真3】審査員の先生方

 

【写真4】審査講評

 

【写真5】1位受賞のお二人(左:大谷さん、右:横村さん)

 

【写真6】5位入賞の小林さん

 

【写真7】審査員のファン・ファルーさんと通訳の吉住和宏さん

 

【写真8】表彰式で挨拶する主催者の樋浦靖晃さん(中央)と奥様の伴子さん(左隣)

 

【写真9】予選の審査結果点数表

 

【写真10】本選演奏順(5番目の柴田さんが棄権したため次席の横村さんが演奏)

 

【写真11】本選の自由曲

 

【写真12】聴衆賞の投票用紙(私は横村さんに投票→見事優勝しました!)

 

【写真13】会場の豊洲シビックセンターホールの様子

 

【写真14】優勝した横村さん(ガラコンサートの演奏)

 

【写真15】5位入賞の小林さん(ガラコンサート)

 

【写真16】マスタークラス受講生の尾崎さんも特別出演(ガラコンサート)

 

【写真17】天才・藤元高輝さんも特別演奏(ガラコンサート)

 

【写真18】怪物・ジュディカエル・ペロアさんも演奏(ガラコンサート)

 

【写真19】国宝級・ファン・ファルーさんも演奏(ガラコンサート)

 

【写真20】最後はお客さんも含め最後まで会場に残っていた方々の全員集合写真で終了(私の場所分かりますか?笑)

 

【写真21】ギタリスト・藤原浩哲さん(中央)、北海道から参加した佐々木みことさん(右)と私(上原)

 

【写真22】左より熊谷牧子さん、私(上原)、村上彩さん(初の記念写真)

 

【写真23】いつもご一緒して頂いている黒田公子さんと

 

【写真24】会場の豊洲シビックセンタービル外観

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【3/5追記】
主催者の樋浦さんより、本選の審査結果採点表を入手しましたので紹介します。