近藤久美子&レオナルド・ブラーボDUOコンサート鑑賞 | 千葉ソロギターサークル公式ブログ2

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千葉市を中心に活動しているクラシックギターのソロ演奏を趣味とする愛好家団体千葉ソロギターサークルです。アマチュア主体ですがプロやプロを目指す若手も多数在籍。コンサートや各種イベントを開催しギター音楽を紹介。2008年11月19日設立。



【写真1】演奏後の記念写真(左よりブラーボさん、私、近藤さん)



【写真2】会場の大泉学園ゆめりあホール




【写真3】ステージの様子



【写真4】プログラム

ぴかぴか(新しい)
皆さんこんばんは。
4/17(日)東京・練馬区のゆめりあホールにて開催された、ヴァイオリンの近藤久美子さんとギターのレオナルド・ブラーボさんによるデュオコンサートを聴いてきました。
題して「春の宵のタンゴの宴」、ヴァイオリンとギタータンゴリサイタル。

タンゴの本場アルゼンチン出身のギタリストブラーボさんと、タンゴヴァイオリン奏者として高い評価を受けている近藤久美子さんによる本格的なタンゴの夕べです。
ちなみに近藤さんはバンドネオン奏者小松亮太さんの奥様です。

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この日のコンサートを一言でいうと、とっても楽しいコンサートでした。
演奏を聴いていると、心がウキウキとし椅子に座って聴くのではなく、体を動かしたくなるようなゴキゲンな音楽です。
音楽というのは、音を楽しむと書きますが、まさにその言葉通りの演奏を堪能しました。
演奏の合間のトークや衣装などで楽しませるイベントもありますが、今回は演奏そのもので楽しませるコンサートでした。

しかし、単に楽しいだけのコンサートではなく、演奏技術や音楽表現も高度であり、本当の意味で音楽を楽しめるコンサートでした。
ブラーボさんのギターはリズム感抜群、ビブラートの効いた美しい音から力強い音まで変幻自在な表現は実にすばらしいものでした。
最近の若いギタリストは良く指は回りますが音色への配慮が足りない方も散見されますが、ブラーボさんの柔らかくしなやかな音、ぞくっとするようなビブラートのかけ方などを聴いて、ギターの音色の多彩さや美しさを参考にして頂きたいものです。
南米出身者ならではと言うべきか、ブラーボさんならではと言うべきか、抜群のリズム感、疾走感、ノリの良さは、日本人にはちょっと出せない”本物”を感じました。

近藤さんのヴァイオリンは初めて聴きましたが、とても情熱的で時に官能的な妖しさ、そして凄味のある音を出しており、クラシック然とした奏者からは得られないものを感じました。
このお二人が共演するのですからお互いにインスパイアされて、さらにヒートアップして血が騒ぐような、激しい曲も静かな曲もそれぞれ楽しめる本当に素晴らしいコンサートでした。

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ギターとヴァイオリンの音量バランスも申し分なく、生演奏でできる最良のものになっていたと思います。
ギターは音量が小さな楽器ですのでヴァイオリンやピアノなどと競演する時には気を付けないといけないのですが、今回はギターはPA無しの生音だったとの事。
ステージ上のギターの前にマイクがあったのでPAを使用しているのかと思いましたが、その割にはあまりにも自然な響きでしたので、その点を演奏後に近藤さんに伺ったところ、当初PAを使うつもりでマイクをセッティングしたが、リハーサルで生音でも行

けるとの感触を得たとの事。しかし、お客さんが入って音響が変わることも想定してマイクはそのままにしておいたとの事です。結局最後までマイクは使用せずに済んだとの事です。

曲はピアソラや南米の作曲家のタンゴやミロンガで統一されており、二重奏がメインでしたがギターソロ2曲、初めてと言うヴァイオリンソロ1曲。アンコールのピアソラのリベルタンゴまで堪能させて頂きました。
過去に聴いた様々なコンサートの中でもトップクラスの楽しさだったと思います。時間が経つのが本当に早く感じられ、あっという間の2時間でした。
今後も定期的にこのお二人でコンサートを開催して、音楽の楽しさ素晴らしさを伝えてほしいものです。CD作成も期待しています。

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