ものごとというのは、常に二面性を持っていると思うのです。
表と裏、高と低、上と下、右と左、はいといいえ、白と黒。
身近なものを見渡しても
内側と外側と関係が常にどこかに潜んでいます。
部屋をモノクロで撮影していたと思えば、
外の広場をモノクロで。
こうしてみると、内と外の光の量って
こんなにも違うものなのだなと感じます。
ものごとは常に二面性がありますが、
あえてその中間はつくらないこと。
その中間は、二面の印象を仲介してしまい、
その対をぼかしてしまうからです。
白と黒のはっきりした対のすき間に
灰色を追加したらどうなってしまうのか。
ぼんやりとしてしまうんです。
だから、両局面だけをはっきりと写し出せると
ものごともモノクロもおもしろい。
しかしながら、最も重要なことは
その中間のぼかした部分にこそ
日本の侘び寂びが潜んでいるということ。
そこが実は、
一番生きがいのある局面なのです。