
回線速度が遅い原因究明・対策
今回は、ネットワークに関する過去記事を再編集したもの(総集編)です。
・過去の記事より詳細に解説しています。
・専門用語などの解説をしています。
・対策法を紹介しています。
1、基礎知識
基礎として覚えて頂きたいことを紹介します
・Wi-Fi規格
・光回線速度
・接続可能台数
・Wi-FiとONUの接続、LANケーブル規格
まずは、「Wi-Fi規格」です。
過去記事で掲載していると思いますがこの記事にも掲載します。
以上の表は「Wi-Fiの規格」をまとめたものです。
※2023年に公開した記事と同じ表のため「Wi-Fi7(予定)」と記載されていますが、すでに発売もされています。
Wi-Fiの規格により通信速度が変化する。と覚えておくと良いでしょう。
速度が遅いのは規格が古いのかもしれません。
注意!
Wi-Fiだけ規格が新しくても意味がありません。
接続する端末(スマホやPC等)もWi-Fiと同じ規格もしくはそれ以上の規格に対応していないといけません。
各種機種のWi-Fi規格確認方法
[iPhone]
iPhoneをお使いの方は、iPhone12シリーズ以降は「Wi-Fi6」対応となっています。
また、iPhone16シリーズをお使いの方は「Wi-Fi7」に対応しています。
[Android]
メーカーによります。
「機種名+Wi-Fi規格」で検索すると簡単に調べることができます
[Windows]
- 「設定」をクリック。
- バナーから「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 「Wi-Fi」を選択し、「ハードウェアのプロパティ」をクリックします。
光回線速度
光回線速度を確認しましょう!
一番忘れがちなのは「Wi-Fi」より「光回線」です。
皆さんはWi-Fiの速度が遅いのはWi-Fiに原因があると思っていませんか?
Wi-Fiの再起動で解決しようとする方が多いですが、一度光回線速度を確認しましょう!
光回線は一般家庭は1Gbps契約だと思いますが、近年は大容量通信が必須、スマートホームの普及で接続台数の増加などが原因になり、1Gbpsでは足りない家庭が急増し結果ストレスになることがあります。
光回線以外もコンセントを挿すだけで使えるWi-Fiは環境にもよりますが通信速度が遅いです。
5Gの普及で急増した「コンセントに挿すだけのWi-Fi」
docomoの「Home 5G」実測値の平均速度は203.32Mbpsという結果です・・・
参考:ドコモhome 5Gの通信速度が遅いのはなぜ?上り・下り・ping値が遅い時の対処法 | カシワン
時間帯や場所にもよりますが、5Gの実測平均速度が想像以上に遅く驚きました・・
家の様々なデバイスをコンセントWi-Fi1台では私は1人で使うとしても不可能に近いです。
光回線などWi-Fi以外に原因がある場合は、より高速なプロバイダなどに乗り換えが必要になります。
決して簡単なことではありません。数万円規模の工事費が自己負担の場合もあります。
そして固定電話がある家庭では、光電話の引継ぎなどの手数料が別途請求されるなど負担が大きいです。
以下は以前の記事に掲載した有名プロバイダの速度・料金比較表です。
プロバイダごとにサービス提供地域が異なりますので、事前にサーチが必須です。
私は「nuro光10ギガ」を使用しています。
接続可能台数
Wi-Fi本体側の問題として「接続可能台数」を超えた数接続してしまうと極端に通信速度が低下してしまう恐れがあります。
一般的に販売されている商品には「接続可能台数」の記載があるはずです。
光回線の問題かWi-Fi本体の問題か判別するために「接続可能台数」を超えていないか一度確認しましょう!
(箱に記載されている場合が多いです)
最近のWi-Fi6以上のルーターは100台近くの接続に対応しているものもあります。
Wi-FiとONUの接続、LANケーブル規格
まず、「ONU」というワードで混乱した方もいると思います。
「ONU」とは、「光回線終端装置」のことを指し、外から家の中に引き込んだ光ファイバーを接続する装置のことです。
「モデム」と呼ばれる方もいらっしゃいますが、「モデム」は電話回線やケーブルテレビなどのアナログ信号をデジタル信号に変換する装置になりますので別物です。
Wi-FiとONUを接続する際にミスをしてしまう方がいますので、正しく接続されているか確認しましょう!
・LANケーブル規格
1Gbps契約の場合はCat5e以上
2.5Gbps以上の方はCat6a以上
世界最速の20Gbps契約(nuro光 東京都豊島区・港区 限定)もありますが、現状LANケーブル速度は10gbpsが最速ため掲載しません。
・Wi-FiやPCのLANポートにも注目
Wi-FiのLANポートが1Gbpsや2.5Gbpsのものが多いです。
2.5Gbps契約の方は2.5Gbpsのポートがあるルーター、
10Gbps契約の方は10Gbpsポートがあるルーターを買うことで最大限の実力を発揮できます!
1Gbpsの方はポートを気にしなくても大丈夫です。
将来的に2.5や10Gbpsなどを考えている人はそれにぴったりなルーターを購入しましょう!
ゲーミングPCは2.5Gbpsが主流です。
10Gbpsを使用したい場合は個人的にはBuffalo製のLANカードがおすすめです。
・ONUのポートも最速のポートを使用する
10Gbpsと記載されているONUや1つだけシルバーのポートなどで分かりやすくなっていると思います。
10GbpsポートはONUに1つだけです。
私が今まで使ってきたONUはすべて一番上が10gbpsポートでした。
2、電波が届かない部屋の対策
一番手軽に済む方法は「中継器」の活用です。
しかし、中継器にもしっかりと選び方があるので注意しましょう。
・Wi-Fiと同じメーカー、規格のものを選ぶ
・メッシュWi-Fi対応中継器を購入する
基本的にはこの2つです。
注意点
絶対にルーター、中継器ともにメッシュに対応しているものをお勧めします。
これは経験談としてですが、メッシュの中継器を使用しないと中継先の電波を使用すると遅延がすごく、すごくストレスになります。
メッシュWi-Fiは遅延が少なく、SSIDが増えないことが特徴です!
SSIDを簡単に説明すると、Wi-Fiの名前です。
メッシュ非対応中継器は基本SSIDがWi-Fiルーター本体と違うため、都度接続先変更が必須です。
メッシュ対応中継器は自動的に近いルーター・中継器に接続できるため、家中途切れることはありません!
少し高いですが絶対にメッシュ対応中継器を選ぶことをお勧めします!
中継器の適切な設置位置
電波強度の目安は50%程度です。
より高速通信を求める場合少し近い場所に設置すると通信速度は向上しますが、電波干渉してしまう恐れもあるので近すぎず、遠すぎずストレスなく通信できる場所に設置するとある程度の通信速度が確保できます。
中継器にあると便利なLANポート
有線LANポート付きの中継器を購入すると、1Gbps程度の速度で有線接続できます。(環境によります)
LANポートがない部屋で有線接続を使用したい場合にも中継器があれば安心!
私はテレビで4Kストリーミングをする際、無線ではカクつくので、中継器から有線接続を使用しています。
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↑Mesh対応中継器セット
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