ユドヨノとサカキ | 伝説の終焉

伝説の終焉

音楽ファンサイトCSDを運営するRAIMU総帥の雑記

ユドヨノがサカキにいう

「サカキサン、サカキサン、ドウシテボクヲサソッタンデスカ?」

サカキという名前は、偽名なのだ。

パキスタン人のユドヨノには、どうせわからないことだから

私は、偽名を使ったのだ。

ユドヨノは、この日本という国を半年過ごして少しは知っているのに

私は、パキスタンという国をまるで知らない

知らないというか、知ろうともしないし、知る必要性もないと思っている

サカキがユドヨノにいう

「そうだねーなんとなく1人でいるのがイヤで、ただそれだけかなぁー」

サカキさんは、いつも自分を隠している

僕は、パキスタン人だから、異国の人だから

なかなか心を開いて話してくれていないのだと思う

ただ1人でいるのが寂しいだけで呼ばれている僕を僕自身情けないと思いながら

サカキさんが、いないと僕も1人でいるのがなんとなくイヤなので、お互い様だと思った

ユドヨノがサカキにいう

「ボクトサカキサン、オンナジデスネ」

ユドヨノと私が同じ?

いや、私はユドヨノとは違う

異国の国で仕送りのためにお金を稼いでるわけでもないし

ある程度、平凡な暮らしが出来ていて・・・

でも、夢とか希望とか、そーゆうものを考えたら

もしかしたら、私よりユドヨノの方が上なのかなとも思う。

サカキがユドヨノにいう

「同じじゃないけど、似てるかもしれないね」

サカキさんは、結局僕を下に見ているのだろうか?

僕は、サカキさんと同じだと思う

似てるって言葉と同じって言葉は似てるけど違うのかな

人として大事だという言葉と大切っていう言葉と

あの辺に近いのかな?

僕は、サカキさんと似てるじゃなくて同じになりたいです。

ユドヨノがサカキにいう

「サカキサン、アシタッテドッチデスカ?」

サカキは、何の根拠もなく

空の彼方に指を指していった

「あっち」

ユドヨノは、指された空の彼方を見ていった

「トオイシ、ナガイナァ」

サカキはいう

「でも、やってくるんだよね!」



おしまい


伝説の日記Ⅱ