■美(うま)し国づくりシンポジウム
去る11月15日に「第4回 美し国づくり -川と人- シンポジウムin浜松」が文芸大にで開催されました。
主催は、「美しい国づくり政策大綱」が策定された際に設立された「NPO法人美(うま)し国づくり協会」です。
コーディネーターは緑政界の第一人者、
進士五十八先生(東京農業大学教授/NPO法人美し国づくり協会理事長)です。
浜松市の緑の基本計画策定委員会長でもあられます。
このシンポジウムは、まさに「美(うま)し」という言葉がテーマ。
なんとも素敵な響きですね。
単に「美しい」ではなくて、日本古来の心象的な含みを感じる言葉です。
合併により、天竜川、天竜の山々、三方原台地、浜名湖、遠州灘と
多様な自然を内包することとなった浜松市において、今後いかにこの美しい景観や風景を保存し、
さらに、新しい文化的景観を創造していくかがテーマなんでしょう。
景観には、必ずそこで暮らす人々の生活あります。
そして美し景観は、幸せな人々の日々の営みが醸すものです。
近代的な建築物やインフラだけではダメだと思います。
自然と共生した豊かな暮らしぶり、その環境が「美し国」だと思います。
浜松は、政令指定都市になりました。
人口82万人、市域は南北に73kmもあります。
そして、山、川、畑、湖、海とひと通りの自然環境があります。
それぞれの地域には、林業、農業、漁業があります。
「美し浜松」をつくるには、自然と共生したそれらの産業を元気にしなくてはいけません。
そのためには、それらの産業と都市部との交流を活発にすることです。
地産地消を進め消費を拡大することはもちろんのこと、子供たちに林業、農業、漁業を体験してもらい、
豊かな自然の恵みによる産業を知ってもらうことも大事ではないでしょうか。
浜松にはひと通りの自然とひと通りの産業があります。
それらが有機的に連携することにより、新しい「美し浜松」が生まれると思います。
HM@Park