■浜松市 景観フォーラム
平成16年12月に施行された「景観法」に基づき、
浜松市においても平成21年4月1日から「浜松市景観条例」が施行されます。
それを記念して、今後の浜松市の景観づくりについて考える「景観フォーラム」が
2月15日にアクトシティ浜松コングレスセンターにて開催されました。
副市長のあいさつの後、西村幸夫東京大学教授の基調講演がありました。
「みんなでつくる、守る 良好な景観」の事例として、
新潟県村上市における「黒塀プロジェクト」の市民によるまちづくりの紹介がありました。
また眺望景観を守るための事例として盛岡市の岩木山や鹿児島市の桜島などにおける
ビルの高さ制限の話もありました。
眺望景観と言えば浜松市にはアクトタワーがあります。
ランドマークとしての機能は抜群で四方からタワーの根元まで眺望できます。
中心地の都市景観としては少し恥ずかしい感じがします。
最近少し建ってきましたが、周囲に添景となる高層ビルがもう少し欲しいですね。
休憩を挟んで静岡県景観形成施策の紹介と
浜松市景観形成基本計画・景観計画・景観条例の紹介がありました。
静岡県の施策は「静岡県景観賞」(今年から都市景観賞から都市が取れました。)、
「しずおか公共サイン整備」、「桜で彩る富士の景観づくり構想」の3つだそうです。
浜松市の景観形成の目標は、
『水と緑とまち並みを はままつの心で織りなす 景観づくり』
だそうです。
景観は「水と緑」とそこで暮らす人々の営みによって育まれると思います。
そしてその積み重ねがその地域の文化となって継承されていくのでしょうね。
あと基本方針と重点施策はこの下のスクリーンショットで。
また、この計画で画期的な点は、建築物等の色彩の景観基準として、
マンセルカラーの数値による客観的基準が設定されたことです。
もう少し早く施行されていればハデな電気屋さんもおとなしくなったでしょうね。
(浜松市HPより)
後半は「浜松市の景観を良くするために」と題しパネルディスカッションがありました。
コーディネーターの秋岡栄子さんが見事に進行とまとめをなされました。
討論の中で大きく育った街路樹の話題がありました。
「根上がり」による歩行者への通行障害など安全のためには街路樹の伐採も止む無しというもの・・・でしたが、
せっかく植えた木を人間の都合で切りたくはありませんね。
コストは掛かりますが、縁石や舗装面の持ち上げを防止する新たな工法も開発されはじめています。
知恵を絞って緑豊かな景観をつくっていきたいと思います。
と以上 景観フォーラムのご報告 HM@Park