シビルセミナー2008奮闘記
静岡県建設コンサルタンツ協会 第4回技術研究発表会
「シビルセミナー2008」の奮闘記
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第1章 突然の出来事
4月の中旬、静岡県コンサルタンツ協会技術部研究部会に参加していAS部長と所属部署のH部長から
いきなり、「今年の技術研究発表会に決まったからよろしくね!」と。
最初はなんのことか分からなかったが、よくよく話を聞いてみると
今年の技術研究発表会「シビルセミナー2008」の上下水道分野での発表者に選ばれたとのこと。
思わず「エー」と声を上げてしまった。
確か、今年の応募はしていなかったが・・・?
どうやら過去の応募の中から再度審査して選ばれたらしい。
正直、少し戸惑いましたが前向きな姿勢で受けました。
第2章 提出論文作成
これからが大変です。
まず、協会に再度発表内容の概要を書いて送付し、
最初の山場である論文データの作成に取り掛かかりました。
論文の作成は、ゴールデンウィーク明けから始めたのですが、業務と並行しながら進めなければなりません。提出期日は6月最初の月曜日ですから、作成時間はおよそ半月。
論文の作成にあたり、設計当時の報告書や関連資料を倉庫や棚からかき集めました。
そして、自分ひとりでは心もとなかったので、同僚で下水のスペシャリストのAi氏に協力をお願いしました。
Ai氏も発表事例の付近で類似の設計を行っており、事情も分かっていたので、心よく引き受けてくれました。
最初に論文の構成をどのようするか話し合い、私が論文の骨格を作成し、
Ai氏には論文中に入れる図表の作成をお願いしました。
そして、事例個所の工事写真を施工業者から提供していただけるように手配しました。
そうして出来上がった論文を、社内のベテラン技術者数名に添削を依頼し、提出期日までに完成させました。
第3章 発表用データ(PowerPoint)の作成
論文をベースに、発表用データの作成に取り掛かりましたが、
発表データの提出期限まで2週間しかありません。
その間に、作成・社内評価・修正をしなければならないので、大急ぎで作成に取り掛かりました。
PowerPointを本格的に使用するのは始めてで、少し不安を抱いていたときに、救世主があらわれました。
入社2年目、イケメンNm君が大学の卒論でPowerPointのデータを作成したということで、
彼に色々とアドバイスを受けました。
ある程度作成した段階で、論文作成のAi氏とNm君に感想を聞いたのですが、「見にくい」との評価でした。
思っていた以上に酷評を受けたため、気合を入れて作り直しました。
ちょうど土日を挟んだので、自宅の部屋に引きこもり、作成に励みました。
提出3日前に完成したので、発表の訓練と内容の確認を兼ねて、ベテラン技術者に披露しました。
その後少し修正を加えて、何とか期限までに発表データを提出できました。
第4章 当日までの苦難
データを提出してから発表までは、まだ2週間弱あるし、当日にデータの差し替えも出来そうなので、
気になるところを直し始めました。
そして、3日前に自分の発表の訓練と部署内の発表も兼ねて会議室でシミュレーションを行いました。
ところが、ここで大失敗をしてしまいました。
データ作成でPowerPointの互換ソフトを使用したため、ハイパーリンク設定がすべて飛んでしまいました。
突然の事でパニックになって、肝心の説明がうまくいきません。
そのため説明がうまく伝わらなかった上に、配色やアニメーションの不適切さなど、辛口の評価をもらいました。
正直、ヘコんだというよりも脱力感が沸いてきました。
しかし、ここで諦めるわけにはいかないため、数人に改善点を聞いてまわり、修正作業に取り掛かりました。
もう時間が無いため、徹夜で修正作業をしました。
オーソドックスな配色にし、アニメーションも少なくしました。
翌日、数人に再度確認してもらったところ、だいぶよくなったとの評価だったので、
あとは誤字の修正と微調整でいけそうだ、と一安心です。
第5章 発表日
当日は、朝早く目が覚めました。
いつもなら時間ぎりぎりまで寝ているのですが、なんとなく緊張しているようです。
会場に入ると、すぐに下見をして、発表データを入れ替えました。
発表予定時刻の午後2時頃までは、他の発表者の発表を聞きながら、自分のプレゼン用のメモに目を通し、
「ここはあー説明して」、「これはこう説明して」とそわそわしていると、5分ほど遅れて順番がまわってきました。
第6章 発表
いよいよ、発表です。
発表席につき約260名を前にドキドキしながら挨拶をして、発表に入りました。
メモを見ながら説明するつもりだったのですが、最初のあいさつの一文だけメモを見て、
あとはスクリーンとパソコン画面を見ながら発表していきました。
緊張すると早口になってしまう癖があるため、いつも以上にゆっくりしゃべるように気をつけて説明をしました。
最初のポイントが、タイトルの次の本文1ページ目のアニメーションです。
説明文と同時にアニメーションを見せるほうが効果あるため、1つ1つ確認しながら操作をしていきました。
思った以上にうまく出来たため、調子よく進んでいけそうです。
1/3くらいにある表の説明も無難にこなし、リズムよく進んでいきました。
この辺から、緊張はしつつもなんだか気持ちよくなってきました。
後半の工事写真も難なく説明し、最後のまとめにさしかかってきたとき、
タイムキーパーから「もうそろそろ時間です」とのお知らせがはいりました。
確かに少し押していたので時間を気にしながら説明していたのですが、
話し出したら気持ちよくて時間を忘れてしまいました。
最後は大急ぎで話してしまいました。(反省・・・)
なにはともあれ無事終了しました。
席に戻ってもなんとなくまだ体が興奮状態です。
ミネラルウォーターを飲んでいたらやっと気持ちが落ち着いてきました。
「終わった」と感じた瞬間です。
第7章 おわりに
今回の静岡県建設コンサルタンツ協会主催の技術研究発表会「シビルセミナー2008」への参加で得たことを、
今後の仕事に生かして生きたいと思います。
同時に協力して下さった多くの方々に感謝いたします。