夢見る子供たち
今年、といっても06年の春からだから約1年間、いわゆる少年野球の面倒を見ている。
自分自身「野球」の経験が無く、シーズンになれば高校野球甲子園大会を見る程度で、
息子が地元の軟式野球チームに入団したから、その手伝いでも出来れば・・・と思ったのがきっかけだった。
ちょうど、ワールドベースボールクラッシックで日本チームがまさかの優勝をしたり、
甲子園ではハンカチ王子と楽天に入団した田中君の名勝負があったりと、野球の話題が豊富な1年でもあり、
知らず知らずのうちに息子より自分が一生懸命になってしまった。
「少年野球」というと、どんな野球を想像する?
今、所属しているのは、軟式球を使ってやる野球の小学生版で、「学童野球」と言います。
小学校1年生から6年生までが選手。
大体2年生~3年生になって正式入団します。
入ったばっかりはやっとボールが放れる程度。
でも、1年もすると「バシッ」とくるようになるんです。
監督やコーチは、何も判らない子供たちに、投げ方・走り方・ルール・サイン・・とあらゆることを教えます。
でも、最初に教えるのは「挨拶」で、子供たちが退団するまで教え続けるのも、「挨拶」。
子供たちは、監督・コーチ・親・相手チーム・応援してくれる人たち・・・みんなに帽子を取って挨拶します。
練習試合の終わりには、みんな並んで「ありがとうございました。またよろしくおねがいしま~す。さようなら~」って
帽子を振って挨拶します。
これが結構かわいい。
監督たちは、自分の休暇の殆んどを子供たちの指導に当ててくれます。
団長さん(代表者)なんかニ十数年、面倒を見てくれているそうです。・・・脱帽です。
そうやって、大事に大事に育てたかわいい選手(現4年生のY君)がこの春、遠くに転校します。
(北海道って聞いてる)これからの主力選手なだけに非常に残念です。
監督たちも残念だろうな。本人も多くは語りませんが、目を見れば・・・・。
3月中に練習試合があと4つ。それから公式戦も2試合。
・・Y君!・・
『三振してもいいから、思い切り振って来い!』
『打たれてもいいから、ど真ん中投げろ!』
『バックを信じろ!』
DJ