前回はOCDについての基礎知識の記事を投稿させて頂きました!

http://ameblo.jp/csc-lab2015/entry-12194722743.html

 

今回はそのセルフチェックポイントをご紹介させて頂きます!!

 

●野球肘の早期発見のポイント

 野球肘の予防・早期発見のチェックポイントにおいて、まず肘における圧痛です。外側型野球肘ともいわれるOCDですので、外側裂隙(上腕骨小頭)に認められます。その部位の圧痛が認められた場合は、まず医療機関での受診や相談が望ましいです。その他の自覚症状として「張り感」です。肘内側(内側上顆)に付着する前腕屈筋群あたりに自覚することが多いですが、張りは一種の痛みと理解すべきことでもあります。張りであっても持続・繰り返す場合にはまず医学的にチェックする必要があります。また肘の炎症は肘伸展の左右差(軽微な伸展制限)をきたすことが多く見受けられます。よって日常から自ら行えるセルフチェックが非常に大事になってくるとともに、楽しい野球人生を過ごす上で必要不可欠と言っても過言ではないと言えます。その他のセルフチェックは以下をご参照ください。             

 

OCDのセルフチェックポイント

①圧痛(肘関節外側列隙)

*肘の外側を押して痛みがでるか?

②圧痛(手関節掌屈筋群)

*肘の内側の筋肉を押して痛みがでるか?

③圧痛(肘伸展筋・上腕三頭筋)

*二の腕の後ろ側の筋肉を押して痛みがでるか?

④可動域制限(屈曲制限)

*肘を曲げて左右差及び肩に手が届くか

⑤可動域制限(伸展制限)

*肩の高さに肘を挙げて、肘の伸び具合に左右差は無いか?

⑥可動域制限(前腕回内・回外)

左から回内チェック・開始肢位・回外チェック

※左右差で判断しましょう!!
⑦片脚立ち(投球側)

※ぶれることなく10秒保持できるか!?

●片脚立ちの際にバランスを崩してグラグラ動いてしまうと下半身での投球を阻害され、上半身のみでの投球(手投げ)になりやすくなってしまいます。

⑧股関節屈曲可動域

*床と平行な線から股関節を曲げて125°曲がるか?

⑨ハムストリングス(もも裏)の柔軟性チェック

※膝をしっかり伸ばしたまま前屈し、指先が床に届くか!?

◆投球動作(特に投手)においてハムストリングスの柔軟性は非常に大事と言われ、ハムストリングスに硬さがあると股関節が使えない投球動作となってしまい、本来では体の体重移動でリリースポイントまでの推進力を作り上げますが、硬い選手は上半身の力を過度に使い、手投げとなって投球してしまいます。

 

⑩大腿四頭筋(もも前)の柔軟性チェック

※踵がお尻につくか

◆ももの前面が硬い方は右図のような投球フォームをしていませんか?ももの前面が硬いことによりこのようなフォームになっているというより、このようなフォームをしていることによりももの前面の筋(大腿四頭筋)に過度の負担がかかり硬くなってしまっているということが考えられます。またなぜこのようなフォームが良くないかというとアーリーコッキングからレイトコッキングに移行する際も骨盤が後傾位であるために肘下がりの原因となってしまうからです。それにより肘への負担は大きくなり肘を壊す原因となってしまいます。そのためにはフォームの改善が重要になります。またこのようなフォームになっている原因としてハムストリングスの硬さが考えられます。よって股関節周囲筋の柔軟性は非常に大事であると言えます。

⑪股関節内旋(内捻り)の柔軟性チェック

 

◆投球におけるフォロースルーの際、図のように前足(左股関節)は骨盤に対し内側に捻じられ、体幹はその反対側に捻じられます。ここでの股関節の捻じれは投球の際に肘のみのストレスが加わらないようにするためには大事な動作になります。捻じれがない状態で投球するといわゆる“足を使って投げていない”という投球動作になってしまい、上半身のみの投球となってしまいます。そうすることにより手投げ・肘下がりの原因となり肘へのストレスは増大してしまいます。

⑫腕立て伏せ

◆投球において下半身・体幹を使って投げる事は基本であり、投球障害の予防の大前提であります。そのため股関節周囲筋の柔軟性を重要と上記で説明してきましたが、実際ボールを投げるのは上半身であり上半身そのものの筋力は投球において必要不可欠なものと言えます。しかし近年の小・中学生では腕立て伏せができない子が以外にも多く見受けられます。従って腕立て伏せができるかできないかは上肢の評価として重要になるのです。

 

これでセルフチェックポイントの紹介を終わりとさせて頂きます!

次回は予防方法をご紹介させて頂きます!!

 

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