前回までは
汗について⇒http://ameblo.jp/csc-lab2015/entry-12186345027.html
水分補給に対する考え方の歴史について⇒http://ameblo.jp/csc-lab2015/entry-12186350933.html
のご説明をさせて頂きました!
今回は暑熱順化についてのお話をさせて頂きます!!
●暑熱順化(暑い環境に適応すること)を知っていますか?
通常、外気温が高くなる季節になると体はその気温に順化(=適応)しようと準備を行います。順化すると低い体温でも汗が出やすくなり、多くの汗をかけるため体温の上昇をより防ぐことができるようになるのはもちろんですが、塩分などのミネラルの再吸収の働きが強くなり、余分なミネラルを失うことなくさらさらの汗をかくことができます。
この暑熱順化をするには1週間~10日程度かかると言われており、本来は梅雨の時期に徐々に暑熱順化をして『汗をたくさんかいて』夏本番に備えていました。たまに梅雨の時期や初夏の時期などに急に高温になると熱中症が増えるのはこの暑熱順化が行えていないからでしょう。しかし、現代では冷房設備が整っており、運動時以外は高温状態にさらされないことが多くなっています。スポーツ選手も同様でしょう。そのため、順化することができず、汗をかきにくい状態のまま夏本番を向かえ、猛暑日などで熱中症になりやすくなってしまうのです。
これではいくら水分補給をしようとも、体温を下げるための汗をかけないので熱中症になるリスクが高まってしまいます。なので、夏に備えてしっかりと水分補給を行って汗をかいておくことが大切なので、極力冷房の効いた部屋で生活しないことやシャワーのみでなく入浴して汗をしっかりとかくようにしましょう。
さらにより効果的に暑熱順化するポイントとしてオススメするのが運動後30分以内に牛乳のような糖質とタンパク質を豊富に含んだ食品をコップ1~2杯摂取すると血液量が200~400mL増加し、体温調節機能が20~50%増加します!!
これで暑熱順化についてのご説明を終わりにします。
暑さに慣れることも大切なんですね。
次回は“浸透圧とスポーツドリンクについて”ご説明させて頂きます!
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