
40周24kmのクラス1
梅雨時の6月に開催された第3戦では熱さの影響によりメイン集団より選手が次々に脱落し、最終的には30周を1人で逃げ切った渡辺拓(Team FITTE)が優勝したサバイバル戦を第4戦の今回も予想していた。しかし、レースはスタート後より1周ラップ1分以上のスローペースでレースは進んだ。

最初に動きを見せたのが蠣崎藍道(伊豆総合高校)である。5周目のビットリア賞を前に多田尚史(JFE東日本ジーエス自転車競技部)がペースを上げたところを見計らって蠣崎がアタックをかける。まだ周回も35周残していることもあり集団はこれを容認し10周目のビットリア賞をそのまま蠣崎が獲得する。その後、蠣崎のペースが上がらず、メイン集団からは多田、渡辺、中尾衛が抜け出し蠣崎に追付き4人の先頭集団を作る事になる。後続の集団も本調子ではない池田圭太(伊豆総合高校)などがいるも力の差がまばらでまとまりがない。先頭を走っている4人がメイン集団となりレースは進んで行く。

20周目のビットリア賞では蠣崎と中尾がスプリントをかける。ここは中尾が微差で差しきりビットリアのタイヤを獲得する。このスプリントによりペースが上がった事により風邪ぎみであると言っていた多田は集団から脱落していく。さらに、このビットリア賞のスプリントで体力を使った中尾も25周目に集団から遅れ先頭集団は蠣崎と渡辺の2人となる。

前回の覇者、渡辺は2週間前の前回大会より自転車に乗っていなく、体調も万全ではないとは言っていたものの、残りの周回をほぼ1人で引いていく。最後は渡辺が先行しペースを上げたところを蠣崎が後ろからアタックをかけそのまま優勝。今回も逃げ切った渡辺は2位となった。3位にはメイン集団から遅れたものの、周回遅れにされないように15周回を1人で走りきった中尾が入った。

クラス2
クラス1とクラス2で毎回下位20%、上位20%が入れ替わるシリーズ戦。今回は前年のクリテリウムシリーズで活躍した斉藤英代が当日申込で参加。さらにクラス1より降格した望月がクラス2に出走した。

集団はスタート後より斉藤、望月が中心となり引いていく。2人の力は他の選手とはかけ離れており、徐々に先頭集団は少なくなっていく。

15周目のビットリア賞では望月がアタックをかけ、これに付いて行けた斉藤と2人の先頭集団になる。後続の3位集団では小林基裕、鈴木淑久、野寺信朋の伊豆CSCメンバーにより、次に誰がクラス1に昇格できるか駆け引きを行っている。もしかしたら、サバイバルレースのクラス1に昇格したくはないため、3位の座を譲り合っていたかもしれない。

先頭集団では残り1周で斉藤がアタックをかけ、そのまま望月とは5秒差で先着し優勝を果たした。2位には望月が入り次戦はクラス1に昇格する。3位にはクラス1より降格した小林基裕が入った。

前回の雪辱を果たした渡辺耶斗(小学1・2年生の部)
毎回、熱い走りを見せてくれる小学1・2年生の部では、今回も渡辺耶斗 (TeamFITTE)と細谷響貴(SQUADRA CORSA cicli HIDE)が熱戦を繰り広げた。前回大会は細谷が先に逃切り優勝を果たしが、今回はどのようなレースを見せてくれるかが注目された。
注目の細谷と渡辺であるが、2人とも背格好はほとんど同じである。違うのは自転車が細谷は27吋、渡辺は26吋であることである。そんな2人であるが、今回もスタート後すぐに2人だけとなり、2人で大人顔負けの先頭交代を続けて行く。最終周回に入り渡辺が先にアタックを仕掛ける。最後は細谷も追い込んだがタイヤ半分ほどの差で渡辺が逃切り前回の雪辱を果たした。

次の第5戦は9月10日(土)に開催する。当日申込も受け付けている。
大会結果
クラス1
1位 蠣崎 藍道 伊豆総合高校
2位 渡辺 拓 Team FITTE
3位 中尾 衛

クラス2
1位 斉藤 英代 SM.Bros
2位 望月 佑輔
3位 小林 基裕 SWIFT R.T

未就学児童の部
1位 酒井 究磨 SAKAI,Kyuma 三重あさひ園
小学1・2年生の部男子
1位 渡辺 耶斗 TeamFITTE
2位 細谷 響貴 SQUADRA CORSA cicli HIDE
3位 酒井 寛大 朝日小学校

小学1・2年生の部女子
1位 高梨 千帆里 伊豆CSC
小学3・4年生の部男子
1位 高梨 万里王 伊豆CSC
2位 黒川 祐次郎 伊豆CSC
小学3・4年生の部女子
1位 大石 桃 チームスマイル
小学5・6年生の部男子
1位 蠣崎 優仁 伊豆CSC
2位 津田 悠太 伊豆CSC
3位 清水 大地

小学5・6年生の部女子
1位 野寺 梓 伊豆CSC
中学生の部男子
1位 鈴木 史竜
2位 島崎 拓宙
中学生の部女子
1位 細谷 夢菜 さいたま市立八王子中学校
2位 三輪 晶子 伊豆CSC

日 時:平成23年7月9日(土) 日本サイクルスポーツセンター内5kサーキット
主 催:日本サイクルスポーツセンター
後 援:静岡県自転車競技連盟
協 賛:今回の大会を開催するにあたり各協賛企業の皆様より賞品を提供していただきました。
ビットリアジャパン株式会社

パールイズミ株式会社

株式会社オージーケーカブト

株式会社日直商会
