コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和) -47ページ目

顔の見えない議論

インターネットが一般的に広まってまだ10年足らずですが。
メールや掲示板、チャットなどによる
コミュニケーションは、もはや日常の一部と化していますよね。

なので、メーリングリストによる会議とか、
掲示板上でのミーティングとかを
気軽にはじめてしまうことも少なくないと思います。

ただ、ここには恐るべき落とし穴が。
この10年の間に進められていた心理学やコミュニケーションの
研究では、こうしたツールを使っての議論は、
ほとんどが間違った結論にたどりつく、という結果が出ています。

「間違った結論」というか、正しくは「極端な結論」という表現
がなされていますが、まぁ同意と解釈してもよいでしょう。

理由はいろいろありますが、
まず、文章は“意味の余白”が大きすぎる点が挙げられます。
メーリングリストや掲示板、チャットでは
どうしても文章が短くならざるを得ない。
毎回毎回ワード5枚にわたる文章をやりとりするわけにはいきません。
なので、情報がどうしても不足してしまいます。

次に、文章は“感情の処理”が難しい点もあります。
些細なことでヒートアップしやすいのが、この手のコミュニケーション。
議論のはずが、ただの悪口の言い合いに陥っていた、なんてことも。
逆にその場を無難に収めるために、あえて間違いを指摘しない、
議論に持ち込まない、というケースも多々起こります。

最後に、責任感の希薄化という点です。
上記2つの理由から、発言内容がどうしても濃くなりません。
むしろ濃い発言は場を白けさせてしまう恐れすらあります。
それゆえ、ライトでポジティブでノリの良い意見ばかりが飛び交う。
そして結論は、有り得ないところに着地してしまうのです。

一度出た結論というのは、後で変えるのが大変です。
たしかにネットを使ったコミュニケーションは手軽で割安かもしれません。
でも、重要な話は、やっぱり直接会って話し合いましょう。
なんだかんだで、それが一番の近道だったりするわけなんですよね。

幸せですか、幸せです。

取材で外に出ました。

面白い話が聞けました。

幸せです。

幸せですか、幸せです。

暖かくなってきました。

過ごしやすいです。

幸せです。