ピルを飲み始めてから子宮がんには気をつけて、20歳位から機会があれば検診は積極的に受けていたけど…全く想定していなかった乳がんになるというか、いつの間にかなっていた事については本当に想定外でした。
結局のところ、これの原因に関しては「ピルじゃない」「遺伝じゃない」のは確かで、例の病院でも婦人科でも「乳がんはなる人多いし、体質だよね」的な解答しか得られないので、もうそういうもんだと思ってる。
がんになった人って結構原因を探ろうとする人多いんですが、それが沼るとネットの怪しい書き込み(アメブロの個人ブログとか、Xのポストとか)やYouTubeの個人チャンネル動画を信じて無治療とか似非スピとか代替療法オンリーとか変な方向に行っちゃうんだ…そもそも見つかった時点で原因探ってももう意味ないような気がしなくもない。
個人的には「もうなっちゃったもんは仕方ない」と割り切っちゃった方が幾分気が楽になるかと思う。
あと、私の場合診断されたことは「自分が話したい人」と「話しておかないといけない人」だけに話しました…でも、詳細は本当に親しい人にしか言いませんでした。
これも理由があって「がんになった」って言うとネットでもリアルでも「怪しいもの」を勧めてくる人が一定数存在するからです…宗教とかサプリや健康食品とか、”謎の注射”を含めた未認可の代替療法とか。
本人達はよかれと思って勧めてくるんだろうけど、こっちからしたら迷惑以外の何物でもないわけで…特に私は「怪しい治療には一切手を出さない」と決めていたので余計にそう思う。
幸い、私の周囲にはこういう人はいなかったけど…こういう変なもの勧めてくる人は息を吐くように嘘をつく。
例えば「アメリカでは抗がん剤は使わない」とかね…普通に使ってるんだけどね、むしろ日本以上に使ってるみたいよ。
本当に使って無かったら「国内未承認薬」という問題も起こらないハズだ…国内未承認薬については「ブラックジャックによろしく」でも取り上げられていたような。
海外の場合は放射線治療がもっとポピュラーなようで、まずは放射線治療から…みたいなケースも多いとか?なんで日本は少ないん?って思った人もいると思うが、どうも「放射線治療を専門にしてる人」が少ないという理由が大きいらしい。
なんたって全国で100人いないらしいから…そう考えると「こっち行きたかった!!」って思ったお屋敷みたいな病院で放射線治療やってない理由も今ならわかる。
需要はありそうなんだけどあまりにもニッチ過ぎて誰もなりたがらないのだろうか?存在自体を知られていないとかもありそう(私も知らなかった)
私の場合、がんと診断されてすぐに病院の看護師から「がん情報サービス」とか製薬会社謹製の乳がんノートなどのきちんとした資料をもらっていたので自力で調べて怪しい情報に食いつく隙すらなかった。
運営は代替療法提供してる側なのに…とか、この時は思いもしていなかったけど。
でも、精密検査受けるまでは色々調べたような気がする…どういう検査するとか、なんで悪性かもって疑われた理由とか。
しかし、どれもしっくりくる答えは得られなかったような、やっぱり自力での検索には限界があるのかもしれない。
その後ササッと手術されてしまって…気持ちだけが取り残された感がずっとあったけど、骨折して入院した時に初めて他人に傷跡を見られた時に「全然切ったとかわからないくらいキレイ」と言われた時にやっと「連れて行かれた先はアレだけど、あの人で良かったのかもしれない」と少し思えるようになってきた。
あと、がんになってみてというか…今回がんが見つかった事がきっかけで将来やりたいことを見つけられたり、今後の人生をどう生きるか?ということを見直して考える機会を与えられたように感じる。
周囲の人から「早い段階で見つかってよかったね」って本当によく言われるけど、本当にそうなのかもしれない。
一時は「その時は運命だと思って受け入れる」と言ったり思ったこともあるけど…やっぱり実際にそういう状況になった時に本当にそう思えるか?は誰にもわからないから。
今回の事は数人から
「Tomokoさんが納得行かない事もあったかもしれないけど…今、こうして元気なんだからいいじゃん!!」
とも言われているので、まぁ今回は良しとした方が自分もスッキリ出来るような気がする。