がんになって、はじめてこころを砕かれた | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
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先日、放射線治療の初診に行ってきました。

 

乳がんの場合、部分切除した人は必ずやらないといけないらしく通院頻度は平日毎日を約1ヶ月半…くらいと言うことと、抗がん剤治療に比べそこまでえげつない副作用は無いというくらいの前情報しかなかったんですが、タイトルのような事がありました。

 

が、なんせ行き先が控えめに言って廃墟なので通院日が近づくとやっぱり嫌~な気分になるものですが誰も代行してくれないので行ってきました。

 

この病院、放射線系は全て地下フロアにまとめられているので放射線治療科(こんな診療科あるんだね、知らなかった)も当然地下…まぁ、ニッチな診療科なので他の患者が沢山居るわけでもなく私一人と後から何人か来た程度。

 

受付を済ませ、しばらく待っていたら問診票の記入…なぜかここでは「相談できる人はどんな人がいるか?」とか「家族構成」などを聞かれ、写真を撮られました…なぜ?がいっぱい。

 

その後は看護師との面談になったのですが、ここではがんが見つかった経緯を話したりしていた時に「診断から手術までが早いことと、ずいぶんと遠い所から来てますね」と言われたので「乳腺科の〇〇先生に有無を言わさず連れてこられて、サッサと決められてしまいました」と話したら、例によって「早く手術出来て良かったね」というような事を言われた。

 

その後、診察とのことで呼ばれた…ここの診察室はちゃんとドアがあるようでドアを開けたら・・・

 

白衣を着たオッサンが座ってた😮

 

この時点から私は混乱していたような気がする、なんせここに来てからほぼ女性のスタッフとしか関わって来なかったのでこの病院での男性に対するほぼ免疫がなかったというのもある。

 

とにかく状況が理解出来ていなかった私は、向こうから挨拶してきてきたようだけど私は完全に状況が飲み込めずにそれすら気づけなかったくらいの混乱に追い打ちをかけるように…このオッサンあろうことか「上の服を全て脱げ」と言い出した。

 

思わず私は

 

😲←みたいな顔になった

 

私はしぶしぶ着ていた服を脱ぎだしたが、この時点から妙に変な汗が出てきたそして余計混乱してきたと同時に私はとてつもない屈辱感と恥の感情に襲われた。

 

それからあろうことか、そのオッサン…胸をプニプニと触ってきた。

 

この時、私の人としての尊厳が粉砕された音がした。

 

さらに変な汗をかき、なんだかいたたまれない気持ちになると同時に出来ることならすぐにでもこの場から立ち去りたい、むしろもう消えたい気持ちになった。

 

私は「穴があったら入りたい、もう穴ほって地球の裏側例えばブラジルまで行きたい」と思わずぼやいた。

 

そして、例によってこの時の記憶はほとんど無い…「触られた」という事実だけが強烈に記憶に残っているだけだ。

 

その後、診察前に面談した看護師からフォローの説明を受けることになり、自分が今ひどく混乱していることを話した上で今後の流れなどを説明してもらったがその時

 

「実際に治療始まったら、放射線技師も男の人いるよ…あと、治療中はずっと裸だよ」

 

とさらに追い打ちをかけるような事を言ってきた。

 

なんかもう、この時点で無理そうな気がしてきた…抗がん剤は体に負担がかかるが、放射線治療は精神的な負担が強いのかもしれない。

 

「タオルかけるとかできないんですか?」と聞いたところ「地肌に当てないとダメなんだよね~」と言われた。

 

その後は雑談した、その中で建物が古くて初めて来た時はそれで不安になったことやグーグルマップの口コミの悪評が多いのが気になったという話をしたら「建物古いけどスタッフは親切だったでしょ?」と言われたので「努力しているのはよく解るんです、それが救いでした」と答えておいた。

 

あと、グーグルマップのクチコミは見てるみたいで「悪評がついているのがちょっと悲しい」と言っていたので「悪い評価は数年前のものばかりで、最近のクチコミは★5もありますよ」とフォローしておいた(私も書いたけど★3で書いてた)。

 

そしてどうしても聞いてみたいことがあったので実際に聞いてみた

 

「ここ、建て替えの予定ないんですか?」

 

「ん~いずれは建て替えると思う🤔」

 

しばらくボロい建物が続く事は確定した。

 

その後、どうもまっすぐ家に帰る気にはなれず…「いきなり触られた」という事実だけが頭の中をぐるぐるとしていた、帰宅後も気持ちの整理が出来ず「本当に私の選択は間違っていなかったのだろうか?」とずっと考えていた。

 

今は少し持ち直してきた。