一人ぼっちの廃(?)病院3泊4日の入院 優しさよりも薬(鎮静剤)をください | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
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来る手術日…前日、どうしても眠れなくてAmazonプライムで何気なしに

 

 

こんな映画を観て、衝撃の展開に驚き…気分を変えようと

 

 

この曲に合わせて持ってきていたタオルを振り回して楽しくノリノリになっていたら余計テンションが上ってしまい、どうしても眠れなくて中の人に「Amazonプライムで観られるオススメ映画」を聞くか?追加の眠剤をもらいに行こうか迷ったけど…結局「(理由を伏せて)テンションが上ってしまい、眠れない」と話し「このまま眠れなかったら徹夜します」と宣言したことろ

 

「ちゃんと寝てくださいね!!」

 

と注意されて追加の薬を飲まされ、やっぱりオススメ映画聞きに行かなくて良かったと思いつつ…無事、30分くらいで寝落ち。

 

本当に寝られなかったらもう一度

 

 

でも観ようかと考えていたけど、なぜ怖い場所で怖い映画を2本も観ようと思ったのかはやはりよほどテンションがおかしくなっていたのかもしれない。

 

思えば…19年くらい前に親知らずを抜いた前日もやっぱり眠れなくて、夜な夜なデイルームから高速道路を流れる車を見つめながら外の世界に思いを馳せていたような…でも、あの時はさほど怖くなくて「点滴とか鼻チューブ入れられるの嫌だな」くらいにしか思っていなかった。

 

しかし、今回は本当に怖かった…入院日決まってからずっと気持ちが落ち込んでいたのは「手術前に鎮静剤の投与が無い」と聞いていたから。

 

これは事実なのか?と麻酔科医と主治医と夜勤担当の看護師にも確認したら「事実だ」と、ここで食い下がるのが私なので「どうしても怖い」とか「他の病院では注射どころか静脈鎮静してくれた」とか「逃走や逃亡の可能性があるぞ」とか言って直訴したけどダメだった…「どうせすぐ意識なくなるから大丈夫」とか「一人で行くわけじゃない」とか色々となだめられ挙げ句、主治医に至っては

 

「今は怖いけど、終わったら手術して良かったって思うよ😊」

 

なんて言い出したので、思わず「それって、あなたの感想ですよね?」とひろゆきみたいな事言いそうになった。

 

ちなみに手術前に鎮静剤使わないのはちゃんとそれなりに理由はあるらしいんです…決して、古い建物を後生大事に使い続けるケチ体質で薬代や人件費をケチりたいからではないそうだ。

 

その理由を聞いて「私は『こいつ、死んでるんじゃね?』くらいの鎮静しくれても良いんですよ」と言ったが当然却下された。

 

あと、ここの名誉のために言っておくと最近は事前に鎮静剤使わないのが主流になってるそうです…誰もが知ってるような著名な病院だろうが、一応大学病院だけどイマイチ知名度がないとか関係ない。

 

事前に鎮静剤使わなくなったのっていつ頃からですか?少なくとも7年前にはもう使われてなかったみたいだけど。

 

しかし、主治医から「うちは鎮静剤使わない方針なのよ」と言われた時は、何か言ってやろと思ったが一応大人なので自主規制した。

 

そして当日の朝…手術着に着替えて、締め付ける靴下を履かされて、いよいよ点滴と思ったが「あれ~?おっかしいな~?血管が見つからないぞー」状態になってしまった。

 

きっと、私の体が拒否しているに違いない。

 

明らかに苦戦している、事前に鎮静してくれないからこうなるのだよ…と思いながらトータルで4人が入れ替わり立ち替わり来た「もう、右手の甲から入れちゃおっか?」と提案されたが「そこにやられると身体拘束レベルで何も出来なくなるので絶対に嫌です」と拒否…ここで主治医だったかが「抗がん剤やってる人はそこに点滴打ってもトイレ行ったりご飯食べたりするんだよ~」なんて言うもんだからまた「それっ(ry」と思ったと同時に「私、抗がん剤やらない予定だから」なんて思ったり。

 

結局、部屋で点滴は取れずに「手術室の人にやってもらいましょ…」という結論に至ってしまった。

 

ここで、私の手術前鎮静の希望は完全に絶たれた。

 

そして、お昼過ぎ…いよいよ呼ばれた、そういえば「鎮静は飲み薬もあるんだよね」と思っていたけどそれも叶わず。

 

まじで徒歩かよ…まるでグリーンマイルだな、と思っていたが車椅子で連れて行かれる事になったのでグリーンマイルから「市中引き回し」になった、どちらも最後には処刑(?)されることには変わりないのだけれど。

 

グリーンマイルっていい映画ですよね…じゃなくて、手術前の待機エリアにはすでに先客がいた。

 

やっぱり車椅子に乗せられていた、私はここで自分のサンダルからピンク色の便所サンダルに履き替えさせられた…ふと、下駄箱に目をやると「子供サイズのミッフィーのスリッパも置かれていたので、入院説明の時に聞いたことは本当だったのか」と同時に「なぜ、こうも人としての尊厳をゴリゴリに削るスタイルなのか?」と悲しくなった。

 

先客が連れて行かれ、いよいよ私の番…もう、ここまで来ても「怖いなぁ、怖いなぁ~」と怪談話をしている稲川淳二氏のような感じだった、どこまでも往生際が悪いのだ。

 

ここで助け舟?私のビビリに折れてついに鎮静薬か…!?と思ったが

 

「一緒に付いてくから手を繋いでてあげるからね~」

 

って、薬じゃないんかい!?と思わずツッコミたくなったがそこはその人の優しさを受け取っておいた。

 

道中「手術室って何部屋もあるんですね~」とか「あと、意外と狭いんですね~」なんて話しをしながら移動…親知らずの時は移動してる~って感覚と壁の色と音楽が流れてるのしか覚えていないのだ。

 

ちなみにここは音楽は流れてなかった…築年数経ちすぎて(40年くらい)、音響設備が無いんだと思う。

 

音楽流してるところはリクエスト聞いてくれたりするところもあります、有線だったりCD持ち込みだったり。

 

仮に流せたとしたら、女性の先生だったので

 

こんなセリフ、リアルの医者は絶対言わない

 

この曲か

 

唐沢寿明版 白い巨塔第1話の冒頭で流れていた曲

 

この曲でも流して欲しかった…なんとなく却下されそうな気がしなくもないけど(笑)

 

噂に聞いていた通り、本当に手術台には自力で登らされた…「人としての尊厳」とか「基本的人権の尊重」とは常に絶対に守られるべきものではないのか?と考えてる余裕はなかった。

 

その後は着ていたものを脱がされたり、何かを巻き付けられたり、付けられたり…いよいよ点滴、という時に履いてきた靴下をめくられ私は思わず

 

「足に打つのだけはやめて~!!」

 

と思わず叫んでしまった…そしたら「傷とか湿疹がないか見てるだけだよ~」と言われ、結局点滴は右手の甲に刺されてしまった。

 

「そこだけはご勘弁を~」と懇願したのに「どうせ明日の朝には取るんだから」と言われた、ここに点滴を打たれることの苦痛はやられた者にしかわからないのだ。

 

この人にはきっとその辛さがわからないのだ…だから他人事なのだ、まぁ実際他人だし。

 

その後は…例によって記憶がありません、いつの間にか起こされました。

 

が…目が覚めたそこはまだ、手術室。

 

私の予定としては、自分の部屋で目覚めることになっていたのに…なんでここで起こすかな?

 

なんだか、自分の思い描いていたイメージと実際の流れがかなり乖離していて「思っていたのと違う~」という気持ちになってしまった。

 

でも、親知らず抜いた時みたいに目覚める時に錯乱状態にならなかったのは良かっ…たのかな?あれは本当に辛かった。

 

あと術後の痛みも親知らずをいっぺんに4本抜いた時よりは楽だった、少なくとも激痛ではなかった。

 

ただ、しばらく頭痛と気持ち悪さと吐き気が続いたのはきつかった。

 

でも実際、夜に一度吐いてしまったらかなり楽になって夜中~明け方には激しい空腹に襲われ「お腹が空いたので、何か食べるものをいただけませんか?」とお願いしてみたけど、当然お断りされました。

 

と、手術の流れと感想はここまで…本家「一人ぼっちの廃旅館1泊2日の旅」では最後にロケ地に使用された旅館の宣伝で終わっていますが、実際に入院していた病院を大々的に宣伝するわけにもいかないので「東京の端っこにある大学病院」とだけ言っておきます。