既に結婚している人も、これから結婚する人にも伝えたい事。
・あなたの事が嫌いなのではなく「好きだと言う気持ちが上手く伝えられない」のです。
発達に偏りのある人は「些細な環境の変化」にとても弱いのです、変化を受け入れられるのに普通の人に比べてものすごく時間がかかります。
また、人に対する興味や関心の持ち方が他の人とちょっと違ったり体に触れられる事が苦手な人も少なくありません。
発達に偏りのある人は「非言語的なコミュニケーション」よりも「言語的なコミュニケーション」が得意な事が多いです、会話の時間をなるべく取るようにする、会話が苦手な場合は「交換日記や手紙」など文章を使ったコミュニケーションもお勧めです。
また「性」に対してこだわりが強い人もいます。
感覚過敏のひとつで「人から触られる事そのものが苦手」という人もいます。
「性的行為」だけがコミュニケーションではありません…「心のつながり」を重視しましょう。
・「出来ない(やらない)事」や「苦手な事」を責めないで。
発達に偏りのある人は「得意な事と苦手な事の差が激しい」「自分の興味関心の無い事にはとことん無関心」という特徴があります。
家事をしないのではなく「出来ない」か、やる気はあるけど「こだわり」が強く出来ないケースもあります。
但し、その事に対する衝動が強いと徹底的に取り組むこともあります。
その人のやり方に則した方法や手段を取ると、スムーズに進むことが多いみたいです…マニュアルやこのようなカード を作っても良いかもしれません。
「誰かと一緒」だと出来ることもあります…そういう場合は一緒に行うと良いかもしれません。
・考え方の「多様性」を認める。
私のように「こだわり」が強かったり、結婚観・家庭観などの物事に対する考え方が「独自過ぎる」人もいると思います。
一般的な世間の常識を強要されると、自分の考え方と板挟みになりストレスになりかねません…広汎性発達障害は「ストレス状態の強い時に出やすい」と言われています。
世界は「さまざまな考え方の人」がいるから面白いのです、多数派が正しいとは絶対には言い切れません。
発達障害のある人とそうでない人の交流は「異文化交流」だと思います、互いの文化を認め合い尊重することで、何か新しいものが生まれるかもしれません。
・悩みは誰かと共有する、自分の事も大切にする。
女性と比べて、男性は自分の気持ちを表に出さずにため込んでしまう人が多いように感じます。
現在「発達障害の人をパートナーに持つ人の自助会」というのは無いのですが、ネットのコミュニティでの交流や、可能ならばカウンセリングを受けることをお勧めします。
相手の人がカウンセリングを受けていれば、毎回でなくてもいいので時々同席するのも良いと思います。
あなたのパートナーは「何も出来ない」わけではありません、他の人に比べて苦手な事が多いだけです…全部1人で背負い込むことはありません。
時々は「お互いに1人で過ごす時間」を作る事も、お互いの為に必要な事だと思います。