第2章 その7 大きな代償 堪え切れぬ涙 | 小説 床屋に通う女 美容院へ通う男 フェチ マゾ SM

小説 床屋に通う女 美容院へ通う男 フェチ マゾ SM

この小説は、特殊な性癖をもつM女性が通う床屋のお話です
話しの一部は現実ですが、話を盛り上げるために一部妄想でもあります

小説の内容は、性的な表現もございますのでご了承ください

梨花の資産を、2000万円から300万円まで落した南部は

眠れぬ夜を過ごし、長い髪の毛を掻きむしり目覚めた

 

南部は、梨花の了解を得ず、梨花の証券口座に自らの資金を移した

2000万円の追証である、9時から始まる売買、前場からぐんぐん値上がりし

含み損は2200万円を超え、その日の取引は終わった

梨花の資産は、マイナス200万円となった

 

梨花は、SMクラブからの指名が入り、無制限の上客の指名が入り出かけたが

店に付くと、キャンセルされていたのだ、この日の梨花は付いていなかった

気分の乗らない梨花は、店を出て商店街で買い物をしていると、愛子に出会った

愛子 「 梨花さんこんにちは 」

梨花 「 あら愛子ちゃん、お買い物 」

愛子 「 愛子さん、BAEBERカジモトに行っても見かけなくなりましたね 今日もパートですか 」

愛子 「 私もアルバイトしようかな 来年は就職だし 」

梨花 「 どんなお仕事したいの 」

愛子 「 解らない 」

愛子は、綺麗で優しい梨花のことが大好きだった、「 こんなお母さんに叱られたい 」

何故かそう思った

梨花 「 宿題は終わったの 」

愛子 「 これからする、何もしていないの 」 と嘘を付いた

梨花は、目を吊り上げ 「 こんな所で遊んでる場合じゃないよ、早く帰りなさい 」

梨花に叱らた愛子は、すこし嬉しかった

 

愛子と別れた梨花は、高校生時代の自分を思い出していた

毎日、カツアゲし、知らないおっさんの部屋で溜まっては、煙草を吸い酒を飲んだいた

愛子を見ると、平和な時代だと感じた、まさか愛子が不良グループにカツアゲされているとは

思ってもいなかったのだ

愛子は、梨花と別れ買い物を済ませて帰ろうとしている時

不良グループに出会った、洋子の姿もあった、面倒なことに成りそうだった

見たことのない、悪そうな不良少女を連れていたのだ

愛子は、リーダーに捕まりパチンコ店のトイレに引っ張り込まれてしまった

履いていたスカートをめくり上げられ、頭の上でスカートの裾を縛られた

履いていた白のショーツは降ろされ、立っているのがやっとであった

リーダーは、愛子のカバンから財布を出し現金を抜いて、財布とショーツを便器に投げ込んだ

愛子 「 許してお願い、やめてお願いです 」

そう言いながらも、虐められている自分に違和感を感じていた

縛られたスカートが解かれて、和式の便器を見ると財布とショーツが水に濡れていた

愛子は、手で財布を拾おうとしたのだが、屈んだ愛子の前髪をリーダーが掴んだ

リーダー 「 手で拾らうのか、お口で拾うんだよ 」 そう言って髪を引っ張り揺さぶった

愛子は涙を流して 「 やめて、やめてと叫んだ 」

リーダー 「 お口で拾うのか 」 そう言いながら、吸っていた煙草を愛子の頬に近づけた

愛子は、その場にしゃがみ込み、和式便器の中を見てためらった

その時だった、リーダーは愛子の頭を足で踏みつけ便器の中へ押し込まれた

便器の水が顔に当たり冷たい、そして独特の便所掃除に使う洗剤のキツイ匂いが鼻に入った

愛子は、両手をついて力一杯踏ん張ったのだが、もう一人の不良少女が愛子の両足を引っ張ったのだ

愛子は便所の床に胸から寝転がった状態になった、リーダーはさらに愛子の頭を強く踏んだ

顔が便器の底に付き痛かった、次の瞬間、不良少女は愛子の背中に馬乗りになって、両手を後ろに引っ張った

不良少女 「 リーダー OKです 」

リーダー 「 しっかり喰わてなさい、流れちゃうわよ 」 と上品な言い回しであった

そしって足の力を緩めた

愛子は、顔を揚げ、目を開けると便所の水が目にしみた、財布とショーツが便器の中にあるのが見えた

リーダー 「 さあ行くわよ 」 

水洗のレバーを足で踏み、水の音が聞こえ始めた便器の中へ、右足で愛子の後頭部を踏んで押さえ付けた

水は愛子の顎にあたり、勢いのある水は愛子の鼻の穴から気管まで入った

目を閉じ息を止め歯を食いしばったが、リーダーは更に足に力を入れてきた

便器の底に口が当たり、唇が歯で押され、口が開いてしまった

耳には不良少女の笑い声が便所の中で響いているように聞こえた

水は止まり、リーダーの足が離れ、顔が水から離れそうになった時

馬乗りになった少女が、愛子の首を後ろから掴んで押し付けた

「 リーダー ショーツが残ってますよ 」

リーダー 「 そうだな 」

そいうと、洋子が呼ばれた、「 洋子、パンツを拾ってやれ 」

洋子は、便所掃除の道具置き場からほうきを持ってきて、ほうきの柄でパンツを拾った

リーダーは微笑んだ 「 あら可愛いお帽子ね、忘れて帰ったたお母さんに叱られるわよ 」

リーダー 「 洋子、この子に、お帽子を被せてあげて 」

洋子は、愛子の顔を見た、愛子は目で止めてと洋子に訴えた

洋子は指先でショーツを摘まんで持っていた、ショーツからは便所の水が滴り落ちていた

リーダー 「 洋子、なにしてるんだ、早くしな 」 そう言って洋子を頬を叩いた

洋子は、愛子の目を見ながら、ショーツを広げ、愛子の頭に被せた

リーダー 「 お帽子が歪んでる 」

洋子は、愛子の額に沿うように被せなおした

被せられたショーツから便所の水が愛子の首筋に流れるていく

リーダー 「 違うだろ洋子、 顎紐掛けてやらないと、顔が見えたら恥ずかしいだろ 」

洋子は、パンツを愛子の顔を覆うよに被せ直した、足を通す部分から目が見えるように被せた

リーダーと不良少女は愛子の体を起こし、服の背中を引っ張り、鏡の前に愛子を立たせた

リーター 「 お嬢様、身だしなみは完璧ですわよ お帽子、とてもお似合いだわ 」 

 

 

そんな事になっているとは知らない梨花は、BARBERカジモトに戻った

店には客の姿がなく、だらしない恰好の私が長椅子であくびをしていた

梨花は、口を開いてこう言おうとした 「 なんだよ昼間からあくびなんぞしやがって 」

しかし口を開いただけで言葉を出さず、手に持っていたカバンを床に叩き付けた

梨花 「 あー嫌、もうこんな生活我慢できない 」

私 「 客が来ないから仕方ない・・・・・ 」 と小さくつぶやいた

その時だった、店の戸が開いた

そこには、服が汚れ涙を流した愛子が立っていた

梨花 「 どうしたの愛子 」

梨花の直感は鋭かった、商店街ですれ違った不良を思い出した

梨花 「 愛子ちゃん、あいつらの仕業か 」

愛子は、泣きながらうなずいた

梨花は、店を出て、SMクラブに電話を入れ、用心棒の男を呼び出した

商店街を歩いて奴らを探した、ゲームセンターを覗くと、不良グループ姿があった

梨花は、用心棒が来るのを待って、ゲームセンターの中の不良グループを見ていた

元番長の血が騒いだ、「 ライターで燃やしてやる 」

なかなか来ない用心棒を待ちかねて、梨花は店に入ると

梨花は、リーダーの後ろに立つと、リーダーの髪の毛を掴んだ

梨花 「 お前か、私の愛子を可愛がったのは 」 その言葉の雰囲気は異常であった

それを見た洋子は、逃げていった、もう一人の不良少女も、余りの迫力に後ずさりした

そこへ用心棒がやってきた、「 姉さん、このガキですか 」

そして、逃げようとした、もう一人の不良少女は、用心棒の男に腕を掴まれた

梨花は、リーダーの髪の毛を掴んまま、ゲームセンターの事務所に引きずり込んだ

そこへ、SMクラブの支配人が来た

支配人は冷静であった、警察に電話を掛けたのだ

それを見たリーダーは、流石にヤバイと思い 「 悪かった警察だけは止めてくれ 」

梨花 「 あぁー 止めてくれだと、私を誰だ思ってんだこの野郎 」

そう言った梨花は、支配人に電話を切らせた

梨花 「 じゃあ警察は許してやっても良いが、ハゲ頭にでもなってもらおうか 」

リーダーは梨花の目を鋭い目で睨んだが、梨花は余裕を持った目で睨み返し

数秒間睨み続けた

梨花 「 黙ってたんじゃ解んねーよ、どうすんだ、警察かハゲ頭か、選ばせてやろうって言ってんだろ 」

リーダーは思った、警察はヤバイ、傷害と窃盗で、パクられたら、少年院かもしれない

リーダー 「 解ったよ、ハゲにでもなんでもなってやるよ 」

梨花 「 じゃあ2人とも坊主で良いんだな 」

 

そして梨花は、私の店に2人を連れてきたのだ

愛子は、怯えて店の奥に逃げた

梨花 「 さあ椅子に座りな、ぐずぐずするな 」 2人をカットチェアーに座らせた

梨花 「 動くんじゃねーぞてめーら 」

梨花 「 あんたこの2人にカットクロスを巻いてやりな 」

私は、茶髪のリーダーにクロスを掛けた、タオル巻いて、クロスを首に巻きつけた

梨花は、リーダーの前に回り、鏡の前のバリカンを手に持って振り向いた

梨花 「 覚悟は良いかしら 」

そう言いながら、梨花は、バリカンの歯を5mmから1mmに調整した

私は、クロスのマジックテープを止めて、梨花の目を見た

梨花 「 お前、髪型をオーダーしなよ 」 「 オーダーしないとこのオッサン困ってるよ 」

梨花 「 さっき言ったよな、坊主にするってさ 」

リーダーは梨花の目から視線を外し下を向いた 「 坊主 」

梨花 「 聞こえない 」

リーダー 「 坊主 」

梨花 「 坊主にしてくださいだろ、聞こえないんだよ 」

リーダー 「 坊主にしてください 」

梨花は私の目みて 「 剃ってやんな 」

リーダーは、椅子のひじ掛けを強く握って、歯を食いしばっていた

私は、バリカンのスイッチを入れた カタカタと音を立てバリカンは

旧式だったが、パワーは最新のバリカンより強かった

リーダーの襟足に当て、ゆっくり頭に沿うように刈り上げた

茶髪の長い髪がバリカンの歯で刻まれ、私の手の甲に引っかかる

愛子は、部屋の影から、その様子をそっと覗いた

女の子がクロスを掛けられ並んで座っている

一人はバリカンで店主に刈上げされている

愛子は目を大きく見開いて、大きく開いた口に手を当てた

梨花 「 愛子ちゃん、こっち来なさい 」 愛子の心臓は高鳴った

梨花 「 愛子ちゃん、こいつのオーダー聞いてなかったのよ、聞いてやって 」

梨花は愛子の手を引っ張って、もう一人の不良少女の前に立たせた

梨花は、カットクロスを不良少女に巻いた

「 キツクくないよな 」 そう言いながら 力一杯強くマジックテープを止めた

梨花 「 愛子ちゃん、こいつのオーダー聞いてやって 」

愛子はじっと不良少女の目を見つめた、小さな声で 「 どのようにしますか 」

不良少女 「 坊主に決まってんだろ、早く刈りなよ 」

梨花はハサミを持った

高い位置で縛られたポニーテールは当時の不良少女の定番であった

耳の前の両サイドに少し長い髪が垂れ下がっていた

梨花は耳の前の髪を鋏で切り、鼻で笑った、前髪をチョキチョキ刻んだ後に

ポニーテールを引っ張り、縛ったゴムの根元にハサミを入れた

ザクザクと言う音が愛子に耳にも聞こえた

ザクザクとハサミは何度も髪の毛を切っていき、10秒ほどで、頭から切り離された

梨花は、切り離された髪に毛の束を、不良少女の顔の前で左右に振った

梨花 「 あーあ、さようならね 」 そしてクロスの上にポトンと落とした

梨花は、もう一つのバリカンを持ってスイッチを入れた、不良少女の額に当てた

「 坊主でお間違いございませんか 」 そういって微笑んでバリカンを動かした

前髪が、バッサリ刈られ、クロスの上にガッサと落ちた

梨花は手を止めず 「 愛子ちゃんしっかり見てやりな 」

私は、リーダーの後頭部を刈上げて前髪に掛かろうした時

梨花 「 あんた、ちょっとお待ち、愛子に刈らせな 」

愛子は、首を横に振って後ずさりした

愛子 「 もう良いよ許してあげて 」

梨花 「 お客様の注文だ最後まで丁寧に仕事するんだよ 」

私は、愛子ちゃんにバリカンを渡した

梨花は手を止め、愛子の手に手を添えて、バリカンをリーダーの額に当てた

そして、バリカンが髪の毛の根元を刻み始めた、細かく刻まれた髪の毛が飛び散り

リーダーの顔の汗に引っ付いた、切れた前髪がパラパラと落ちて行く

愛子の目には、スローモーションのように見えたのだ

頭の天辺までバリカンを走らせると同じ位置に戻り、更に短く髪を刻んだ

梨花は、バリカンを渡しに手渡し、「 後はあんたが刈りな 」 と言った

私は、リーダーの額に軽く歯を当てた、リーダーは頭を後ろに逃げようとしたので

後頭部を左手で押さえた、そしてバリカンを動かした

大量の長い髪が切れてリーダーの膝の上に溜まっていく

落ち武者のようになったリーダーの姿は見るに絶えない姿であった

リーダーは唇を噛み、薄っすら涙を浮かべ始めた

茶髪の髪が無くなっていくと、不良の迫力も薄れていく

頬から斜めに耳の上に向けてバリカンを動かすと

リーダーの目から涙がこぼれて流れ落ちた

不良少女とは言え、髪は女の命だ、耐えきれなかったんだろう

鼻水を吸って涙を堪えている、少し哀れに感じたのだが

ここまで来たら、手を止める訳にいかない

耳を引っ張り、バリカンを走らせた

リーダーの肩に髪が落ちる

私は時々、手で払い落した

少し手を止めて、鏡越しにリーダーの顔を見た

職業的に、時々客の表情を伺う

下を向いた顔が見えない、少し上を向いてもらわない刈りにくい

仕方ないので、後ろに回り、頭を持って上を向かせた

私 「 このまま、前を見ててくださいね、動かないように 」

梨花 「 お前もだよ、しっかり鏡見るんだよ 」

梨花の仕事は手早かった、不良少女は仕上がりに入っていた

梨花は、不良少女の背後から、左手で額を押さえ

右手で、後ろから前へ向けてバリカンを走らせていた

愛子は、この光景をみて動揺が止まらい

目が虚ろになり、陶酔していたのだ

どんどん髪の毛を刈られる、半強制的に切られていく

惨めな姿になって行く2人、リーダーの両目から流れる涙

そんな光景が美しくそして、自分も坊主にされたいという願望が再び目覚めた

梨花は、不良少女の後ろから、頭を両手で掴んで、正面を向かせて、鏡越しに言った

梨花 「 お客様長さはこんなもんでいかがでしょうか 」

黙ったままの不良少女に 「 黙ってたんじゃ解んない、まだ長いんだよな 」

不良少女は黙って顔を横に向け、梨花の手を振り払った

梨花は黙って、シェービングカップにお湯を注ぎ、石鹸を泡立て始めた

愛子は、体がどんどん熱くなり、顔が赤くなり始めた

これから、始まることが、どんなことなのか想像していた

梨花は、シェービングブラシに石鹸を付けて、不良少女の頭に塗り始めた

梨花 「 しっかり前を向いてくださいね 動くと切れちゃいますからね 」

そして、剃刀を手に持ち、鏡越しに不良少女の目を見た

梨花は、感じた、この野郎のほうが、リーダーよりクズだ!!

梨花は、ちゅうちょすることなく、額の真ん中から剃り始めた

ジョリジョリと言う音が静まった店の中で小さく響いた

リーダーの頭も綺麗に刈り終わり、私は肩の上に乗った髪の毛を手で払った

梨花 「 愛子、リーダーの髪の長さはどうなのか、聞いてやりな 」

愛子 「 あのーもう少し短くしましょうか 」

リーダーはボロボロ涙を流し始めた

梨花 「 あんた、愛子ちゃんがまだ長いって言ってるよ、剃ってやれ 」

私は、仕方なく石鹸を泡立てた、つい数分まえまでいきがっていたリーダーだが、見る影もない

哀れにも思えた、カットクロスを外し髪の毛を落とし、もう一度カットクロスを掛けて

リーダーの頭の天辺から円を描くよいにブラシを動かした

カップの石鹸をブラシに付けては頭の上に乗せ、その石鹸を眉毛の上までブラシで延ばした

耳を押さえ耳の付けねまで伸ばし、さらにカップから石鹸をブラシに付けて

襟足まで綺麗に石鹸を塗って、いよいよ剃刀を持って剃ろうとしたとき

店の扉が開いた、入ってきたのは洋子だった

洋子は、愛子の前に駆け寄り 「 愛子御免、私も悪いの私も悪いの、愛子御免 」

梨花 「 お前も、散髪か 」

愛子 「 この子は違うの悪くないのよ 」

梨花 「 じゃあ逃げる必要ないよな 良いからそこに座りな 」

洋子も、カットチェアーに座らされたのだ

愛子 「 違うの梨花さん、お願いだから止めて 」 

梨花は無言で、不良少女の頭を剃った、指の腹で剃り残しがないか

何度も撫ぜた、剃刀に付いた短い髪の毛をスポンジに擦り付けて取る

梨花は、蒸しタオルで不良少女の頭に付いた石鹸をふき取った

梨花 「 お似合いだわ 」 と言いながらクロスを外した

そして、洋子の座ったカットチェアーの後ろに立ったのだ

梨花 「 お客様、どんな髪型になさいますか 」

愛子は、梨花の肘を掴んで 「 止めて 」 

梨花は、愛子の手を振り払った

梨花は、カットクロスを洋子の前に掛けた、背後に回り、首に掛けたのだ

私 「 梨花、このこは違うって言ってるから、許してあげようよ 」

梨花 「 あなたは黙って早く剃りなさい 」

私は、リーダーの額から順に頭頂部、襟足と剃り

右の耳の周りを丁寧に剃っていった、男性の髪と違い柔らかい細い髪は

するすると剃れていきます、涙の止まらないリーダーは、目閉じて終わるのを待った

私がクロスを外すと、目を開いた、鏡を見たリーダーは手で顔を覆い泣いた

梨花は、二人を床に正座させ、愛子をその前に立たせた

梨花 「 謝るんだよな 」

リーダーは手を床について謝った 「 ごめんなさい 」 小さい声で怯えていた

不良少女は、誤れば良いんだろ 「 ごめんな 」 と愛子を睨んだ

その時だった、リーダーが立ち上がり、不良少女を立たせて胸倉を掴んだ

右手で力強く、不良少女の頬を叩いた、 「 ちゃんと謝れ 」

そして、不良少女は土下座して、手を付いた、丸坊主の頭を床につけて 「 ごめんなさい、許してください 」

私 「 もうお帰り、さあさあ出て行きなさい 」 リーダーはそんなに悪くない奴だと感じたのは梨花も私も同じだった

残された洋子は、クロスが巻かれたまま椅子に座っていた

梨花は、この子にもお灸を据えることにした

梨花 「 お前、愛子に何をしたんだ 」

洋子 「 便器に落ちた愛子のパンツを拾って愛子の頭に被せました 」

梨花 「 駄目だわ、貴方も坊主だ 」

愛子 「 違うの、命令されて嫌々やったんだよ 」

愛子 「 洋子が坊主になるなら、私も坊主になる 」

そう言って、洋子の隣のカットチェアーに座った

梨花 「 あんた、愛子にクロスをまきな 」

梨花 「 2人とも、覚悟は出来てるのか 」 

鏡の前に置いたバリカンに付いた毛をブラシで掃除しながら梨花は考えた

梨花は、洋子の前に立、バリカンのスイッチを入れて

洋子に近づいた、「 お前、あいつらともう遊ばないと約束できるか 」

洋子は、迫りくるバリカンを見て目を強く閉じた

「 解りました、もうあの子達とは連るみません、愛子ちゃんを守ります 」

梨花 「 絶対だな 」 カタカタ音を立てたバリカンを洋子の額に当てた

洋子 「 しません、しません、しません、しません 」

梨花は、バリカンを放し、スイッチを切った

ホットため息をついて唾を飲んだ洋子は

洋子 「 愛子ちゃん御免さい、私は気が弱いからあんなことになったの 」

洋子 「 おじさん、愛子ちゃんの髪を洗ってあげたいの 」

梨花 「 そうだな、洗ってやりな 」

洋子は、カットチェアーから立ち上がり、シャンプの支度をした

梨花 「 あんた洋子って言うんだ、家は何処 」 

洋子 「 都島です 母が美容院やってるんです、小さな美容院なんですけど 」

洋子 「 おじさん、前向きのシャンプー解らないよ 」

私 「 クロスは反対 」

梨花 「 あんた楽しそうだな 」

梨花は、表で待たせていた用心棒と歩いた

梨花 「 あの子の親を調べておいて 」

用心棒 「 リーダーは、商店街の組合長の娘ですね、もう一人はチンピラの娘です

下っ端のチンピラですから、なにかあったら連絡ください 」

梨花 「 お前たち、ありがとう 」