化学物質過敏“症”とは何か
「症」とは症状です。「症」は、病気によって引き起こされる特定の兆候や状態を表すことが多いです。
たとえば、「過敏症」は、過敏であるという特定の症状・状態を指します。「病」とは違います。「病」は、病気そのもの、または身体的・精神的な不調の総称を意味します。
たとえば、「心臓病」は、心臓の機能に問題がある疾患全体を指します。病であれば、ほとんどが決まった治療法があります。しかし、頭痛(症)ならば、風邪、脳血管障害、副鼻腔炎、眼精疲労など、様々な病気が疑われます。そこからその病気を見つけるのが医師の役割の一つです。
化学物質過敏症も「症」です。この治療法で化学物質過敏症が治ったという人が時々いますが、歯列矯正、漢方、尿療法(やらないでください!)、怪しい治療法など様々です。しかし、同じ「症」でも原因はそれぞれ違うのです。その人は本当に、あるいは一時的に治ったのでしょう。でも、あなたがそれを真似しても、治らない可能性が高いのです。
病院のホームページなどでも化学物質過敏症という言葉が見られるようになってきましたが、それがしばらくすると化学物質過敏症という文言が消えたり、他の病院で診断された方の治療はしませんと変更されていることがあります。これは「症」と「病」を取り違えてよく理解していないのに、ある化学物質過敏症患者が良くなったから他の化学物質過敏症患者も大丈夫だろうと思って載せたのではないでしょうか。
整体や代替医療に従事する人でも、アレルギーと同じだと考えていたり、ほとんどの人はこの化学物質過敏症を理解していないというより、営利目的だけで対応できると謳っているように思えます。
もちろん患者自身もこの勘違いをしていて、「他の人は治ったのに自分は同じ方法でなぜ治らないのか」と焦ったり不安になったり、医師も病態を正確に把握しないから治らないのです。
“化学物質”とは何か
「あっ!それっ!化学物質だから止めた方がいいですよ」なんて言われたことがありませんか?そもそも化学物質って何なのか考えたことがありますか?化学物質って農薬やプラスチックのような人間が作り出した物だけだと思っていませんか?
そこでAI(Gemini)に聞いてみました。
化学物質とは
すべてのものは、とても小さな粒が集まってできています。この小さな粒のことを「原子」や「分子」と呼び、これらでできている物質を「化学物質」と言います。水も空気も、私たち人間も、すべて化学物質でできているのです。
ポイント
- 身近なものすべて:人の体、周りのもの、すべてが化学物質でできている。
- 種類がたくさん:自然にあるものも、人工的に作られたものも、たくさんの種類がある。
- 性質も様々:固体、液体、気体など、形や重さ、燃えやすさなどが違う。
まとめ
化学物質は、私たちの身の回りにあるすべてを構成する基本的な物質です。
おや?農薬やプラスチックのような物だけでなく、オーガニック野菜も人の体もすべての物が化学物質でできています。化学物質過敏症を文字だけで捉えれば、すべての物に過敏な症例という意味になってしまいます。ここがややこしいところです。
何でも良いので「あっ!それっ!化学物質だからヤバいですよ!」と誰かが言った途端、あなたはそれを体に悪い化学物質と認識してしまうのではありませんか?化学物質過敏症患者は、すべての化学物質を避けて生活しなければならないと思っていると、やがて蟻地獄に落とし込まれてしまいます。すべての物が化学物質でできているのですから。自分の体を含め、身の回りすべての物が化学物質でできています。だから、化学物質を完全に避けることはできないのに、できないことを皆さんやろうとするから壊れていってしまうのです。
このままあいまいな状態で「化学物質」という文言を使うと混乱しますので、以下、化学物質過敏症患者の苦手とする「化学物質」という意味で使用させていただきます。
“過敏”とは何か
過敏とは、神経などが普通より鋭く、刺激などを強く感じすぎることを指します。
具体的には、以下の通りです。
- 感覚過敏:視覚、聴覚、触覚、嗅覚などが過敏になり、日常生活に支障が出る状態です。
- 精神的な過敏:ストレスなどに過剰に反応し、不安やイライラを感じやすい状態です。
- 身体的な過敏:特定の物質や刺激に対してアレルギー反応を起こしやすい状態です。
過敏になる原因は様々で、生まれつきの気質や、ストレス、睡眠不足、特定の病気などが考えられます。
以前、「香害」という本が話題になったことがあります。ある化学物質過敏症患者はバイブルのように持ち歩き、知らない人に紹介するなどして多くの人が読んだと思います。私も読みました(図書館で借りました。買わないでよかった)しかし、読むと何か気持ちの悪い、知らなくても良いことを知ってしまったような気分になりました。百歩譲って、この本は一般の人に読んでもらうには良いかもしれません。でも柔軟剤の匂いが大好きな人はこの本を読むのでしょうか?一方化学物質過敏症患者が読むと治るどころか悪化させないでしょうか?
遺伝子組み換えや食品添加物の有害性、農薬の発がん性など、そんな情報ばかり載ってます。確かに安全な物の方が良いです。でも、それと化学物質過敏症の関連性は何もありません。例えば、発がん性のある食べ物ばかりを食べればがんになる可能性は高くなるでしょう。しかし、化学物質過敏症になるというエビデンス(根拠や証拠)は何もありません。食品添加物でも農薬でも同じです。それなのに、こう言う情報を流す人が教祖の様に尊敬されて信じられています。他の化学物質過敏症患者に対する承認欲なのでしょうか。中には金儲けしたいだけではないかと思われる人も沢山居るみたいです。
過敏なのですから、本来ならば「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせるべきところを、「危ない、危ない」と言われ、思いながら生活していませんか?
テレビでこんな場面を見たことがあります。ベテランの小児科医が赤ちゃんに注射をする時に、ぬいぐるみで気を引きながら絶妙なタイミングで注射するんです。赤ちゃんは泣きもせず、きょとんとした顔をしていました。注射器を見せて怖そうな顔をして注射したらどうなるか分かりますよね。
私も汚れた空気や車の中の匂い、ヘアスプレーなどは苦手で過敏です。他の化学物質過敏症患者が平気な顔をして居られるのに、私だけが具合が悪くなることもあります。でも、今ではそれ以外のものは過敏ではないと思っています。食べ物や飲み物もそこそこ注意してなるべく安全な物を取り入れるようにしていますが、それしか食べられないわけではありません。コンビニのおにぎりとか時々食べます。以前はすべての食べ物を自然食品の通販で購入し、着るものは化繊以外のものと決めて生活していました。毎日毎日制約だらけの生活をしていました。
化学物質過敏症患者はその対処方法として一般的に噂の様に言われている考えを捨てて、自分の心身の状態を客観的に多角的に観察しながら、苦手な物だけを避ける生活に戻すと楽になります。しかし、長年染み込んだ考え方を変えるのは想像以上に難しいです。それは今まで染みついた生活習慣と心が邪魔をするからです。