病気を発症してから治るまでの流れは、一般的に以下のような感じでしょう。

  • 潜伏期 病原体に感染してから症状が出るまでの期間。自覚症状はありません。
  • 発症期 症状が現れ始める時期。微熱やだるさなど、軽い症状から始まることが多いです。
  • 急性期(極期) 症状が最も強く出る時期。高熱や強い痛みなど、つらい症状がピークを迎えます。この時期に適切な治療が重要です。
  • 回復期 症状が徐々に治まっていく時期。体力が回復に向かい始めますが、まだ本調子ではありません。
  • 完治期 症状が完全に消え、健康な状態に戻った時期。医師の診断で治癒が確認されます。

 ただし、病気の種類や重症度によっては、この経過とは異なる場合や、慢性化したり後遺症が残ったりすることもあります。

 

化学物質過敏症は

  • 潜伏期 なんとなく具合が悪いが何が原因か分からない。

  • 発症期 仕事や日常生活に支障が出始める。色々な診療科を廻る。

  • 急性期 化学物質過敏症の診断が下される。

  • 増悪期 他人やネットの情報を信じて良かろうと思い脱化学物質生活に突入してしまう。身体に毒が溜まっていて解毒するために、衣食住全てに制限を掛ける様になる。それがまたストレスとなり、悪化していく。化学物質に対して極端に神経質になり更に悪化する。

  • 慢性期 日々化学物質に怯えながら暮らしてゆく。


 あなたは今どの段階にいますか?いつ、どの段階からさらに悪化させていったかもう一度よく思い出してください。


 実際には、回復期や完治期に至らず、ほとんどの方が慢性期で停滞することになるのではないでしょうか。


 多くの化学物質過敏症患者が化学物質過敏症と診断されたり、そうではないかと考え始めてから本やネットの情報、ベテラン化学物質過敏症患者(その人は元気に見えますか?分厚いマスク、全身をオーガニックの衣類で覆っていませんか?)の言うことを信じて、更に悪化して2段階目の増悪期に入っていないでしょうか。
 

 それは、化学物質過敏症だから全ての化学物質を排除することを目指し、全ての化学物質に対して恐怖を抱き、そのストレスが更に身体や心に悪影響を与える様になってしまうからです。


 仕事が原因ならば配置転換や転職を早めに考えて準備しておいた方が良いかもしれません。住居が原因ならば、転居したり、その原因となる物を上手に排除するか、その物を密閉して飛散させないようにすることが必要です。


 発症期における症状は本来の病気由来の症状かも知れません。しかし進行して化学物質過敏症と診断されると、ストレスから来る多様な症状を発症して、本来の病気(喘息やアレルギー、ホルモン異常など)が見過ごされてしまう可能性が有ります。


 もし、あなたが初期の状態で症状も軽く原因物質がはっきりしているならば、原因物質を排除して、ほんの少し健康と衣食住に気を使いながら、化学物質過敏症なんて忘れて生活できるようにしてください。決して完璧に化学物質排除を目指そうなんて思わないでください。今が分かれ道かもしれませんよ。


 原因物質は一つとは限らず、複数有るかも知れません。


 仕事や家庭のストレスなど化学物質以外にも症状を悪化させる原因は有るかもしれません。


 その発症に至る過程は多種多様で、まだまだ私の知らない病態の人は居られると思います。