こんにちは。

カウンセリングサービスの吉村ひろえです。

 

子どもに手をあげてしまって

自分をひどく責めて嫌悪する。

 

そんなご相談をいただくことは少なくありません。

 

手をあげてしまう心のメカニズムの例と対処法のお話しです。

 

 

 

黄色い花

 

 

◆子どもに手をあげてしまうとき

 

「良い母親でありたいのに

子どもに手をあげてしまいます」

 

そうお話しくださるお母さんがいらっしゃいます。

 

 

最初はとっさに手が出てしまって

自分のしたことに驚いて

 

「もう二度と手をあげない」

と決めたのにも関わらず

 

子どもがワガママをいったり

やんちゃをすると

 

癖のように手をあげてしまう。

 

そして、そんな自分をひどく責めて

自己嫌悪でいたたまれなくなる。

 

 

我が子が可愛くない親なんていませんもの。

辛いですよね。

 

 

子どもがワガママをいったり

やんちゃをしたり

いうことをきかないとき

 

「この子がこのまま大きくなったら

お友だちが出来ないんじゃないか」

 

「こんなことでは社会に出たとき

人との関係が上手く築けず苦労するのではないか」

 

親ならばそんな心配をして

今のうちにしっかりと躾けなきゃと

思っても不思議ではありません。

 

 

ただ、子どものためを思ってのことであるのに

手をあげたことによって

 

お母さん自身が自責の念に苦しんだり

自己嫌悪に陥いるのは

 

やるせないというか

やりきれない思いなのではないでしょうか。

 

 

◆お母さんを理解したかった?

 

子どもに手をあげてしまうお母さんの

お母さんもまた、手をあげるお母さんだった

 

ということがあります。

 

 

『母親は厳しい人で

体罰は当たり前でした。

 

一番最初の記憶は私が幼稚園のころ。

 

お弁当を残して帰ると

げんこつで頭をゴンとやられたし

 

不注意でコップを倒すと

すかさず腕をピシッと叩かれました。

 

ときどき父親が庇ってくれましたが

そうすると母の怒りが父に向かうんです。

 

あなたが何も言わないから私が悪役を

引き受けてるのに。

おいしいとこ取りばかりして。

 

と、母が父をしつこくなじるので

父も何もいわなくなりました』

 

そんなお話しを伺うことも少なくないのです。

 

 

なにかというと直ぐに手をあげて怒る母親のことが

嫌で嫌で大嫌いで

 

「あんな母親のようにはなるまい」

 

と心に誓ったはずなのにハタと気づけば

あんなにも嫌だった母と同じことをしている。

 

そのことに気づき余計に自分に

嫌悪感を覚える。

 

 

実はこういうことってよくあるのです。

 

”ああはなりたくない、と思うとああなる法則”

 

なんていったりしますが

私たちの心は禁止をすると

その禁止をしたものに興味を持つのです。

 

 

たとえば

「痩せるために甘いものを断つぞ!」

 

と甘いものを禁止すると

余計に甘いものが気になったりしませんか?

 

禁止しなければいけないくらい

甘いものに興味があり

甘いものに心惹かれてしまうのです。

 

 

「子どもに手をあげるような親にはならない」

 

そう誓ったということは

子どもに手をあげることを禁止したわけです。

 

が、禁止しなければいけないほどに

子どもに手をあげることに興味があったと

いうことになってしまいます。

 

手をあげることに興味があった、というと

違和感を覚えるかもしれませんね。

 

 

元々、私たちは親のことが大好きですし

子どもにとって親は絶対的な存在で

 

まるで神さまのように

私を守って愛してくれるものだと

認識しているといわれます。

 

実際、赤ちゃんのころは

親にお世話してもらって

守ってもらっていたはずですよね。

 

そんな親を子供が嫌うはずはありません。

 

 

けれど、そんなに大好きで神さまのように

私を全面的に守って愛してくれるはずの

親から厳しく体罰を与えられていたとしたら

 

「なぜお母さんは私に手をあげるのだろう?」

 

と疑問を抱いて興味を持ったとしても

不思議ではありません。

 

そうすると、あの ”手をあげる母親” と

同じことをして母親のことを理解しようとするのです。

もちろん無意識に。

 

 

それは、手をあげられてでも

「元々は大好きだったお母さんを理解したい」

 

という幼い子どもの

切実な願いなのかもしれません。

 

 

◆あなたの中の子どもを癒す

 

あんなにも嫌だった親の要素を引き継いで

結局は親と同じことをしている

 

ということは体罰に限らず

よくあることです。

 

・暴君な父に耐える母

・過保護で過干渉な母

・お酒を飲んで暴れる父

・働かない父

 

など、親と同じような道を辿ったり

またはそれとは全く真逆な道を辿ったり

 

多かれ少なかれ、私たちは親の影響を

受けているのです。

 

 

カウンセリングでは

親から厳しい体罰を受けていた場合

 

先ずはその痛みを解放してゆくところから

取り組んでゆくことが多いです。

 

怒りや悲しみ、寂しさでいっぱいだった

当時の自分自身に寄り添います。

 

心のスペースにゆとりを持たせてあげるのです。

 

そしてスペースが出来たらその空いたスペースに

 

・自分が悪いわけではなかったこと

・母親への真の理解

・母親の愛し方よりも私の温かい慈愛深さ

 

などを注ぎ込んだり

または開花させてゆきます。

 

 

最初からなんの問題もない子育てをしている

お母さんなんて、そういません。

 

そして親ならば

「子どもにはこうあって欲しい」

と理想や期待を抱くのは自然なことです。

 

 

ただ、お母さんの子どもとの関わり方が

苦しいものであるならば

 

お母さん自身の心やお子さんにとって

本当に意味のあることかどうかは

向き合ってゆくことをおすすめします。

 

 

 

親であれパートナーであれ

自分が産んだ子どもですら

私たちは時に上手く愛せなくて苦しみます。

 

そんなとき、自分の痛みを感じながらも

どう人を愛するか?

ということにもがきます。

 

けれど、そこに苦悩する人は

とても愛情深い人ということです。

 

どうでもよければ

そもそも悩まないですものね。

 

 

上手く愛せないな、と思ったときは

その自分を責めるのではなく

 

上手く愛せないけど上手く愛したいと

がんばっているよな、私

 

と自分のがんばりを認めてください。

 

すると子どもや周りの人のことも

認めてあげられるようになりますから。

 

 

それも難しいときはカウンセリングも

ご利用ください。

話すだけでも心が軽くなりますよ。

 

ひとりで抱え込まないでくださいね。

 

黄色い花

 

 

来週1月21日(金)は ヒマワリ平島愛深カウンセラーヒマワリ  がお送りします。

平島カウンセラーは諸事情により2月から休会されます。

ですので次回が最後の記事となります。

 

またバージョンアップして復帰されるのを私も

みなさまと一緒に待ちたいと思います^^✨

来週の記事をお楽しみにラブラブ

 

 

<ほのぼのからの大切なおしらせ>

 

「子育て応援ブログ~ほのぼの~」が

アメブロから、私たちカウンセラーが

所属しているカウンセリングサービス読み物サイト

2月4日(金)から、移行させていただくことになりました。

 

 

読み物サイトの『家族』という

カテゴリーで、今後も執筆してまいります。

 

ブックマークしていただき、

是非、引き続きお読みいただけたら嬉しいです。♪( ´▽`)

 

読み物サイトには、

いろいろな記事がたくさんアップされていますよ。

 

 

そして、昨年でほのぼのを

卒業された野村香英カウンセラー

2月から休会される平島愛深カウンセラーの後

新しい執筆メンバーさんが入ってくださいます。

 

 

いしだちさカウンセラー

2月11日(金)担当よりスタート

 

 

高塚早苗カウンセラー

2月25日(金)担当よりスタート

 

こちらのおふたりです。

記事を楽しみにお待ちくださいね。

どうぞよろしくお願いします。

 

尚、アメブロのこちらのサイトは、

2月以降もこのまま残しておくことになりましたので

いつでも、読みにいらしてくださいね。

 

2022年2月4(金)からの掲載先

カウンセリングサービス・読み物>>>

 

 

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